自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
スマートフォンなどのデジタル機器が登場したことで、ストーカー行為も一昔前にはなかったものが見受けられます。今回紹介するのはGPSを悪用したストーカー事件について。ストーカー被害を防ぐポイントについても紹介します。
7月30日、元交際相手の車に無断でGPSを取り付けることはストーカー規制法における見張りには当たらないという判断が最高裁判所で示されました。
この判断をするにあたっては2つの事件がありました。一つは、2016年から2017年にかけて、元交際相手の車にGPSを取り付けて位置情報を数百回調べていたとされる事件。1審の地方裁判所では見張りに当たるとされていたものの、2審の高等裁判所では見張りに当たらないという判断でした。もう一つの事件も同様で、地方裁判所では見張りに当たるとされていたものが高等裁判所では見張りに当たらないとし、実際に被告が近づいて行われたものだけがストーカー行為に当たると判断されていました。
実際にGPSを取り付けられた経験のある女性は、この判断に対して「居場所を把握されているのに見張りには当たらないなんて納得できない」とコメントを残しています。これは社会の変化に法律が追いついていない一つの例だといえるでしょう。
ストーカーの原因はターゲットへの執着にあるため、他の犯罪と比べてエスカレートしやすい傾向にあります。過去にはつきまとい行為が徐々にエスカレートし、暴行事件に発展するケースも数多くありました。中には殺人事件にまで発展した例もあります。
凄惨なストーカー事件が起きるたびに法改正や警察の組織改革が進んでいるものの、なかなかストーカー根絶に至らないのが現状です。警察に頼ることも重要ではありますが、自衛の意識も高く持たなければいけないといえるでしょう。
ストーカーから身を守るには、自分一人で対処しないようにすることが鉄則です。例えば相手に直接ストーカーを止めるように伝える場合、2人きりで会うのは危険です。まだストーカー行為が軽いものだったとしても、逆上して襲いかかられる恐れがあります。友人などに相談し、付き添ってもらうようにしましょう。
警察に相談するのであれば、いつ・どこで・どんなストーカー行為を受けたのか説明できる準備をしておいてください。できれば着信履歴など目に見える証拠を用意しておくと警察は動きやすくなります。