自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
痴漢を疑われ、線路内に飛び降りたというニュースをたびたび目にしますよね。こうしたニュースが報道されることからも分かる通り、痴漢被害は毎日のように発生しています。
今回は最近発生した痴漢事件を紹介するとともに、痴漢被害の現状や痴漢対策のポイントについて紹介します。
7月29日、千葉県警は痴漢の容疑で50代の男性を現行犯逮捕しました。容疑者は朝方の電車内で10代の女性の隣に座り、肘で脇腹を触った疑いが持たれています。警察の発表によると、同じ時間帯・同じ電車で痴漢被害に遭ったという相談をこれまで多数受け付けていたのだそうです。そのため電車内を警察が巡回していたところ、犯行に気づいて取り押さえることができました。警察の調べに対し、犯人は容疑を認めているといいます。
福岡県内の電車でも痴漢事件が発生し、警察は30代の男性を逮捕しました。男は8月18日の朝、隣に座っていた20代女性の胸を触ったとのこと。被害女性は6月の中頃から痴漢の被害にあっていたとされており、相談を受けた警察が見回りをしていました。犯人は警察の調べに対し「ムラムラした」などと供述し、容疑を認めています。
痴漢を匿名で通報できるアプリ「Radar-z」には、駅や電車内で被害に遭ったユーザーから
被害の内容や状況について投稿されています。このアプリがリリースされたのは2019年の8月。リリースされてすぐに話題となり、今年の6月までにアプリをインストールしたユーザーは累計で7万人を超えました。
開発者によると、このアプリに投稿される被害レポートの数は1ヶ月で800件程度とのこと。このアプリのユーザーだけでも1年間で約1万件の事件に巻き込まれている計算です。アプリの存在を知らない人、使っていない人もいると考えれば、実際の被害件数は数十万件に及ぶと考えられます。しかし、警察が発表している痴漢の検挙件数は年間およそ3,000件。痴漢に遭遇した人のほとんどは被害届を出さず、泣き寝入りしているのが現状だといえます。
痴漢に遭いやすいのは通勤・通学ラッシュと帰宅ラッシュのタイミングです。この時間帯は電車内だけでなく、駅のホームも非常に混み合っています。痴漢からすれば、犯行がバレにくく、さらに万が一犯行がバレてもすぐに逃げられる環境です。
痴漢を防ぐには、痴漢が狙いやすい場所から離れることが大事です。例えば改札や階段に近い乗車口は犯人が逃走しやすい位置なので、狙ってこの場所を陣取る痴漢が多いのです。また、他の乗車口に比べて混雑しやすく、痴漢にとって好都合な場所といえます。他にも人の目が少なくなる車両の連結部分や端っこの席も痴漢に狙われやすい場所です。電車に乗るときは、できるだけこれらの場所を避けておきましょう。