相次ぐ緊縛強盗事件から身を守ろう!狙われにくい家にする方法とは
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iPhoneなどのApple製品に搭載されているAirDropという機能をご存知でしょうか。今、この機能を悪用した痴漢行為が頻発しています。今回はAirDrop痴漢の概要を説明するとともに、実際の事件や対策方法について紹介します。
AirDropは、近くのiOS端末と簡単にデータをやり取りできるApple製品の機能です。例えば自分のiPhoneに記録されている写真や動画のデータを友だちのiPhoneに送ったり、自分で使っているmacやiPadに送ったりすることが可能です。使い方次第ではとても便利な機能ではあるのですが、今この機能を悪用した痴漢行為が頻発しています。
端末の設定にもよりますが、AirDropでは画像が送られてくる際にプレビューが表示されてしまいます。そのため、見知らぬ人にわいせつな画像を見せたりホラー画像やグロテスクな画像を見せたりすることができてしまうのです。これにより、間接的に自分の裸を露出するなどの痴漢行為が可能となり、やがてAirDrop痴漢と呼ばれるようになりました。
AirDrop痴漢は立派な犯罪です。例えば2019年の8月には、福岡県で30代の男性がAirDrop痴漢で逮捕されました。今年の8月にも千葉県の男性がAirDrop痴漢を行い、迷惑防止条例違反の疑いで逮捕されています。
福岡の事件は電車内で発生し、千葉県の事件は飲食店で発生しました。AirDrop機能を使うのに場所の制限はありません。近くに他人がいる環境であればどんな場所でも被害に遭う恐れがあります。たとえ自宅にいるときでも安心はできないのです。
また、AirDrop機能をナンパに使う人物も現れているといいます。ある女子高生は電車内でいきなり知らない男性に声をかけられ、その男性の写真がAirDropで送られてきたそうです。利用しているiOS端末に自分の名前を登録していると、AirDropの送信者にも名前がバレてしまいます。人が多いところでは誰の端末か特定するのは難しいでしょうが、あまり人がいない場所であれば名前を特定されることもあるのです。
AirDrop痴漢はiOS端末の設定を変えるだけで防げます。iPhoneであれば、設定アプリから一般>AirDropと進み「受信しない」あるいは「連絡先のみ」と指定するだけです。普段は「受信しない」に設定しておき、AirDropを使いたいときだけ「受信する」に設定を変えて使えば安心でしょう。どうしても受信する設定のまま使いたい場合は、iPhoneに本名を使うのではなく、女性と分からない偽名やニックネームをつけるという対策があります。AirDrop痴漢の多くは女性をターゲットにしていると考えられるため、名前を変更することでAirDrop痴漢に遭う確率を減らせます。