自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
「空き巣で盗まれるようなものなんて、うちには置いていないよ」と思う方も多いでしょうが、中にはたった1回の空き巣で数千万円の被害に遭ってしまう人もいます。
今回は最近発生した空き巣事件を紹介するとともに、空き巣が狙う家の特徴や被害を防ぐためのコツについて解説します。
9月9日、静岡県浜松市内の住居に侵入し、現金を盗み出したブラジル人の男性ら4人が逮捕されたと報道されました。犯人たちが犯行を行ったのは今年の3月。4人は共謀して住居に侵入し、現金およそ5,000万円を盗み出したといいます。逮捕された4人のうち2人は、以前も強盗で現金およそ90万円を奪い取った事件で起訴されていました。
9月15日には、福島県須賀川市に住む70代の男性の住宅から、現金およそ6,000万円が盗まれていたことが発覚しました。警察の発表によると、被害男性が現金を盗まれたことに気付いたのは9月10日だったとのこと。現金を最後に確認したのは8月25日のことであり、警察は最後に現金が確認された8月25日から9月10日の間に犯行が行われたとみて、周辺の防犯カメラの映像などを調べているといいます。
元警察関係者の話によると、空き巣はリターンよりもリスクを重視しているといいます。これは、いかにもお金を持っていそうな家に狙いをつけるのではなく、あまりお金がなさそうでも空き巣を警戒していない家を好んでいるということです。空き巣は1回の犯行で一生働かなくてすむような利益を得たいわけではありません。たった数日生きていくお金が得られるだけで十分だと考えているのです。つまり「うちには泥棒が喜ぶほどのモノなんてない」と思っている人こそが、一番空き巣の被害に遭う可能性が高いといえます。
「この家を狙うのは割にあわなさそうだ」と思わせることが空き巣被害を防ぐコツです。近所の家と自分の家を比較し、防犯に対する備えをワンランク上げておけば、被害に遭う確率を大幅に下げられます。
警察が空き巣犯に行った聞き取り調査によると、犯行を諦めるきっかけになったものとしては「防犯カメラが設置してあった」「ドアや窓に補助錠がついていた」といった理由が上位に上がっています。戸締まりを徹底するといった対策ももちろん必要なことではありますが、さらに被害のリスクを減らすためにも、今よりもう少し防犯に力を入れてみてはいかがでしょうか。