防犯のすゝめ

台風被害で今も苦しむ人々。自然災害で発生する被害例と対策方法を解説します

3年前の大規模な台風被害に今もなお苦しむ人々がいます。心身への負担を軽減するには、あらかじめ自然災害に対する知識を付けておくことが重要です。

この記事では自然災害の被害例と対策方法を紹介します。

台風被害から3年、いまだ279人が仮設住宅で暮らす

宮城県内に多くの被害者を出した2019年の台風19号から3年が経ちました。被害を受けた住宅の再建が進むなか、いまだに仮設住宅に暮らす被災者も数多くいます。

台風19号は2019年10月12日から13日にかけて記録的な大雨をもたらしました。死者・行方不明者が最多の丸森町では、観測史上最大雨量の558mmを記録。いたるところで土砂崩れや河川の氾濫が相次ぎ、20名の死者、1名の行方不明者を出したことが明らかとなっています。

2022年10月時点で、仮設住宅に暮らす人の数は279名。被災者からは「いつになれば自宅に戻れるのか不安」との声が上がっており、早急な復旧作業への対応が求められています。

大雨や台風で起こる被害とは

自然災害によって引き起こされる被害にはさまざまな種類があり、各被害状況によって対策方法が異なります。災害が起こる前にどのような被害例があるのかを意識しておくだけでも大きく役立ちます。

大雨や台風は洪水、暴風、高波、高潮などをもたらし、河川の氾濫や土石流、がけ崩れ、地すべりにつながります。程度が大きいと住家被害だけでなく人的被害も発生し、最悪の場合は多くの死者を出してしまう恐れもあります。

都市部では河川の急激な増水や住宅の浸水に加え、道路の地下空間が水没する「アンバーパス」という被害も発生します。

また、最近では被害状況の動画をSNSにアップロードするために危険地帯へ近づき、増水した川に流されたり転落事故を起こすといった事例も報告されています。

知っておくべき台風への備え

自然災害対策には日頃からの意識付けや正しい情報の収集が大切です。台風被害を出さないためには、家の外と中の両方で備えておく必要があります。それぞれの注意ポイントは以下のとおりです。

【家の外】

・大雨が降る前や風が強くなる前に家の外の備えを済ませておく

・窓や雨戸の施錠をしっかりと行い、必要に応じてガムテープや段ボールで補強する

・排水口が詰まって水があふれないよう普段から掃除して水はけを良くしておく

・風で飛ばされそうなものや植木は固定するか家のなかに避難させておく

【家の中】

・懐中電灯、乾電池式の携帯ラジオ、救急用品などの非常用具・防災バッグを準備しておく

・断水に備えて浴槽に水を張っておく

・乾パン、クラッカー、レトルト食品、缶詰といった非常食を準備しておく

・避難場所や避難経路を確認しておく

台風接近中は不要不急の外出を避け、気象台が発表する「台風情報」や「警報・注意報」をこまめにチェックしてください。停電する可能性があるため、スマートフォンをフル充電し予備のバッテリーを用意しておくことも大切です。

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