防犯のすゝめ

サイバー犯罪への対策が急務。ネットリテラシーを高めて被害を防ぎましょう

インターネットが普及するなか、サイバー犯罪の手口も巧妙化しています。あらゆる情報が飛び交う時代、正しいものと不適切なものを見極める「ネットリテラシー」が非常に重要です。

今回はサイバー犯罪に対抗するための「ネットリテラシー」を高める方法について解説します。

警視庁とNTTデータが連携しサイバー対策

東京都月島警察署とNTTデータ先端技術がタッグを組み、サイバー犯罪を阻止するボランティア活動を実施しました。昨年に検知されたサイバー犯罪は、前年から2,334件増加の1万2,209件で過去最多を記録したとのこと。巧妙化するサイバー犯罪への啓発を連携プレーで強化する意向です。

11月の防犯イベントでは、子どもやその親にもサイバー犯罪の脅威を知ってもらうために、ゲームを使った体験教室を開催。子どもたちへは楽しく遊びながら防犯意識を高めてもらい、同伴する親にはスマートフォンのセキュリティー対策について注意喚起しました。

月島署は今後も定期的に防犯イベントを実施する予定です。高橋修副署長は「サイバー犯罪の大半はスマートフォンやインターネットが絡んでいるため、防犯活動によって地域の人々のネットリテラシーを高めてほしい」と話しています。

サイバー犯罪に巻き込まれないための基本

ネット社会の脅威であるサイバー犯罪に対抗するには、インターネット上の情報を正しく理解し、判断する力(=インターネット・リテラシー)が必要です。ここでは、インターネットを使う際に押さえておくべき4つの注意点を解説します。

1.インターネットは世界中でつながっている

SNSでの投稿は基本的に世界中の人が閲覧できます。投稿内容に気を付け、個人情報などは安易に記載しないようにしましょう。

2.情報を鵜呑みにしない

インターネット上の情報は真偽が保証されていないため、すべてを信じることはやめましょう。オンラインで知り合った人と簡単に会うのは危険です。

3.暴言や差別用語を使わない

顔が見えないからといって人を傷つけるような言葉は禁止です。事件につながる可能性もあるので発言には注意してください。

4.一度流れた情報は戻せない

アップロードされた投稿や写真は誰でもコピーできるため、削除しても残ってしまう可能性があります。戻せないことを念頭に入れた上で投稿するようにしてください。 

ネットリテラシーを高める方法

ネットリテラシーは幼少期から学んでおくのがベストです。学校ではまだ教えてくれないことも多いので、それぞれの家庭で取り組むようにしましょう。

・使い方やルールを決める

まずはインターネットを「どう使うか?」について話し合ってみましょう。使用時間を決める、ネット上で知り合った人と会わない、不適切なサイトにはフィルタリングをかける、といったルールが代表的です。子どもの成長段階に合わせて柔軟に調整するようにしましょう。親が一方的に決めつけるのではなく、子どもと一緒に考えていくことが大切です。

・情報サイトで学ぶ

ネットリテラシーに関するサイトはたくさん存在します。例えば、「総務省のインターネットトラブル事例ページ」や「FaceBookのデジタルリテラシーライブラリ」、「Udemyの動画サイト」が代表的です。無料で使えるものもありますので、気軽に試してみると良いでしょう。

・ネットリテラシー検定を受ける

ネットリテラシー検定とは、一般社団法人ネットリテラシー検定機構が行う検定試験です。インターネットやコンピューターの仕組みから、知識を活かしてどう行動するかまで実践的な内容となっています。理解力を客観的に見つめ直すためにもぜひ受験してみることをおすすめします。

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