防犯のすゝめ

年末年始は空き巣被害に要注意!覚えておきたい空き巣対策とは?

家を空けることの多い年末年始は空き巣被害が増加します。空き巣は盗難だけでなく、鉢合わせすると命の危険も起こりうる怖いものです。

今回は効果的な空き巣対策について詳しく紹介します。年末年始に帰省する方や旅行される方は参考にしてみてください。

別荘の防犯診断が本格スタート

2022年11月、国内有数の別荘地・軽井沢で冬の空き巣対策を目的とした防犯診断が開始されました。冬の時期は別荘を空けがちであり、留守を狙った空き巣被害を防ぐための取り組みです。

軽井沢警察と別荘管理防犯組合が連携し、毎年この時期になると防犯診断が行われます。11月14日の開始式では、軽井沢警察署長が「来年、軽井沢で開かれるG7の会合を妨害しないためにも、徹底して点検に取り組みたい」とあいさつの辞を述べました。

総勢20名のメンバーが1件ずつ別荘を点検し、戸締りの有無や侵入された痕跡がないかをくまなくチェックします。異常がなかった別荘には「防犯診断証」のプレートが与えられ、診断基準をクリアしたことが証明されます。

この取り組みは約1ヵ月間続き、軽井沢エリアにある別荘およそ1万1,000軒を点検するとのことです。

年末年始の空き巣傾向や被害額

警視庁の調査によると、冬~春の時期は空き巣被害が増加する傾向にあります。特に年末年始は狙われやすいため、帰省や旅行などで自宅を長期間留守にする場合は万全な対策が必要です。

侵入窃盗には、空き巣・忍込み・居空きの3パターンがありますが、最も多いのは不在時に侵入する空き巣です。2020年の統計データでは全体の約6割が空き巣による被害でした。

また、忍込みや居空きに比べ、空き巣は1件当たりの被害額が大きくなる傾向にあります。10万円以上の被害額の割合は、空き巣が約38%、忍込みが約26%、居空きが約22%です。さらに、空き巣の場合は100万円以上の被害額を出した住宅が8.4%も占めていることが明らかとなっています。

さらに都道府県によって認知件数に差があることもわかっています。空き巣の認知件数が最も多いのは埼玉県の1,162件で、最も少ない鳥取県43件と比較して、27倍の差が見られました。

留守がバレないようにするためには?

年末年始に長期間外出する場合は、周りに留守がバレないように対策しておきましょう。おすすめの方法を4つ紹介します。

・固定電話の転送設定

空き巣犯人は、固定電話に電話をかけることで不在かどうかをチェックします。電話に出ない=留守と判断されてしまうため、固定電話にかかってきた電話をスマートフォンに自動転送するよう設定しておきましょう。

・新聞や郵便配達を一時停止

家のポストに郵便物が溜まっていると留守であることがバレてしまいます。年末年始は新聞だけでなく年賀状の配達も止めておくと良いでしょう。長期間留守にする場合は、郵便局に不在届を提出すれば、一定の期間は配達されなくなります。

・照明やカーテンに一工夫

遠隔操作やタイマーで電源をオンオフできる照明器具があれば、在宅していることを装えるので、空き巣から狙われにくくなります。また、昼間でもカーテンを閉めっぱなしにしていると家にいないことがバレてしまうので、レースカーテンだけ閉めておくというのも一つの手です。

・外出に関するSNS投稿を避ける

帰省や旅行していることがわかるような投稿は危険です。過去の投稿などから住所を特定され、ターゲットにされる可能性があります。SNSに投稿する場合は帰宅後にしましょう。

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