防犯のすゝめ

子どものネット被害が絶えない。金融リテラシーを高めるメリットや手段について紹介

数年前と比較してネット被害に遭う未成年者が大幅に増加しています。被害を防ぐためには金融リテラシーを高めることが重要です。

この記事では、金融リテラシーのメリットや子どもに身につけさせる方法を紹介していきます。


子どものインターネット被害が増加

SMBCコンシューマーファイナンスは「金融リテラシーと家庭の金融教育に関する調査2023」において、高校生、大学生などの子どもがいる男女1,000人を対象に、金融リテラシーや金融教育などについて調査しました。お金や詐欺などのトラブルに巻き込まれた経験があるかどうかについては「遭ったことがある」と回答したのは18.3%となり、「遭いそうになったことがある」も28.6%でした。高校生・大学生などの「子どもが詐欺などのトラブルに遭った経験」でも8.1%が「遭ったことがある」と回答しました。

子どもがトラブルに遭ったことがある人の被害内容は「ネットオークション詐欺」が最も多く29.6%、次いで「フィッシング詐欺」が21.0%、3番目は「ワンクリック詐欺」で17.3%、という結果でした。

また、遭いそうになったことがあると回答した人のトラブル内容は「ワンクリック詐欺」、「フィッシング詐欺」、「ネットオークション詐欺」の順番で、それぞれの割合は36.8%、31.6%、20.5%となっています。

この調査結果を見ると、お金に関するトラブルはほとんどがインターネットに関係するものです。未成年者のスマホ利用が増えたことにともない、ネット上での詐欺が主流となっていることがわかります。「金融教育を受けるべきか」といった質問に対しは、86.4%が「受けたほうが良い」と回答しており、お金に関する教育の必要性が求められています。


金融教育がもたらすメリット

子どもに金融教育を受けさせることで、5つのメリットを得られます。以下、それぞれのメリットを大まかに解説していきます。

・お金の重要性を理解できる

キャッシュレス化が進み現金を手元に保有する機会が減っていることから、お金の価値や役割が忘れられてしまいがちです。そのような環境で育った子どもは、お金の重要性をあまり理解せずに成長し、職を持たない大人になる可能性が高まります。

・我慢する力をつける

欲しいものを何でも買ってあげるのではなく、お小遣い制にすることで物欲をコントロールする能力を養えます。欲しいものを我慢する力がつけば、お金に関して衝動的な行動をすることがなく、詐欺などに引っかかりにくい大人へと育つでしょう。

・家計管理力をつける

お金を計画的に使うよう教えることで、将来の家計管理へ役立てられます。

・商品性を理解できる

金融リテラシーを身につけることで、商品性をきちんと理解した上で購入すべきかどうかを判断できます。

・金融トラブルを防ぐ

金融リテラシーは詐欺などのトラブルを防ぐことにも役立ちます。実際の調査でも、金融リテラシーが高い人は金融トラブルに遭いにくいという結果が出ています。


金融リテラシーを高めるために

金融リテラシーを高めるのに効果的な方法は、子どもに「体験」させることです。実際にお金に触れる機会を持たせ、お金が身近な存在であることを教えます。

例えば、買い物のときに必ず値段をチェックする、店舗によって金額が違うので比較して商品を選ぶ、といった行動を体験させると良いでしょう。また、お小遣い制や貯金箱を利用するのもおすすめです。お金が貯まっているのか、このお金を何に使うのか、などを一緒に考えることで金融リテラシーが身につきやすくなります。

一方的に教えるのではなく、子どもに「どうしたい?」と問いかけて自分で考えさせることも大切です。

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