防犯のすゝめ

SNSとともに増える子供の性被害

近年、SNSの普及に伴い性被害に遭う子供の数が増えています。まだSNSがあまり普及していなかった10年前と比べると、その被害数は約2倍です。

この記事では、SNSの特徴や犯罪手口を解説します。性被害に遭わないための対策も紹介するので、参考にしてください。


SNSは良い面もあれば悪い面もある

SNSとは、インターネットを通して多人数と連絡が取れるウェブサイトのことで、現在はInstagramやYouTube、X(旧Twitter)などが主流です。SNSは一般の人が投稿するため、リアルな声が聞けるというメリットがあります。

また、知りたい情報に合わせて、使用するSNSを選べることも魅力の一つでしょう。例えば、飲食店の情報を知りたいとき、X(旧Twitter)であれば、お店の混雑状況や営業時間などの最新状況がわかるのに対し、Instagramはお店の雰囲気やおすすめメニューを事前に知ることが可能です。

一方で、SNSにはデメリットもあります。それは、詐欺のような目的でSNSを使用する人がいることです。SNSの表向きが「異性紹介」ではないため、それをいいことに子供を狙った性犯罪が増えています。


どのような手口で行われる?

では、性犯罪はどのような手口で行われるのでしょうか。具体的な手口を見ていきましょう。

SNSを介した子供の性犯罪の多くは、自慰行為や裸体の自撮りを要求するものです。はじめのうちは、SNSを通じて知り合った友人として、インターネット上だけでやりとりをしていきます。徐々に親しくなって、信頼できる同性の友人や恋人候補のような関係になると、自撮りを要求するのです。

被害者は、相手を信用できると思い自撮りを送ってしまいます。一度その要求に応えてしまうと、だんだん要求は過激なものになっていきます。最終的に「親にばらす」というように脅されてしまうと、逃げ場を失い過激な要求にも応えるしかなくなるのです。

また、インターネット上のやりとりだけではなく、実際に会って性行為をせまるというケースも発生しています。隠し撮りをされてしまえば弱みを握られたも同然です。さらに、その動画を転売し、お金儲けをする悪質な犯人もいます。


子供を性犯罪から守ろう

犯人は巧みな話術で子どもたちを操ります。そのため、子供自身が犯罪に巻き込まれていると気づくことは難しいでしょう。そうならないためには、保護者がしっかり安全管理をしなければなりません。以下で、保護者ができることを2つ紹介します。

一つ目は、ペアレンタルコントロールを活用することです。ペアレンタルコントロールは、子供のスマートフォンの利用状況を見ることができます。使用できる時間帯の調整や課金の制限も行えるため安心です。

二つ目は、フィルタリングを利用することです。危険なウェブサイトにアクセスしないように制限してくれます。子供の年齢にあわせて設定できるところも魅力の一つです。利用できるサイトやSNSなどの個別設定もできるため、上手に利用しましょう。

上記の二つを利用することで、子供が知らず知らずのうちに危険に巻き込まれることを防げるでしょう。しかし、一番大切なのは保護者と子供のコミュニケーションです。普段からコミュニケーションをとっていれば、何気ない会話から危険を察知することもできます。

また、何かあったときに子供が保護者に話やすくなるはずです。犯人の私利私欲のために子供が利用されないためにも、保護者がしっかりとした知識を持って、子供を性犯罪から守りましょう。

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