SNS型投資詐欺で約90人が逮捕!その手口や「打ち子」の実態とは?
投資を装い、SNSを通じて現金を騙し取った詐欺や詐欺未遂の容疑で、詐欺グループの拠点ビルが一斉摘発されました。これにより90人以上の逮捕者が出ています。いわゆるSNS型投資詐欺の拠点だったとのことです …
詐欺師というと、会社に勤めておらず犯罪で得たお金で生活している人物をイメージするのではないでしょうか。しかし今は大学生などの若者も詐欺に加担することがあります。どんな職業の人であれば詐欺師であってもおかしくはないのです。つい先日には会社の社長が詐欺を行ったとして逮捕されました。今回は社長が行った詐欺とはどのようなものだったのかを解説するとともに、高齢者が犯罪のターゲットとなる背景について取り上げます。
5月23日、滋賀県警は詐欺の容疑で50代の男性を逮捕しました。男は高齢者に仏像の注文を受けたと嘘の電話をかけ、現金を騙し取ったとのこと。この男は仏像販売会社の社長で、40代の男性社員と60代~70代の女性社員も同時に逮捕されています。確認されている最初の事件は2018年の2月。埼玉県の80代男性のもとに「間違いなくあなたから仏像の注文を受けている」などと連絡し現金を振り込ませました。詐欺は同年12月まで繰り返しており、被害に遭ったのは3人で合計126万円を騙し取ったとされています。県警の発表によると容疑者たちは「日本書芸センター」を名乗り、80歳以上の高齢者が載ったリストを見ながら電話をかけていたとのこと。騙せたと判断できた時点で契約書と振込用紙を送りつけていたといいます。詐欺に利用した仏像は市場価格2万円のものを40万円以上として販売していたようです。容疑者たちは2017年から犯行を繰り返していたとみられ、実際の被害者は100人以上になるのではないかと予想されています。
今は昔と違い、子供や孫と同居しない高齢者が次々と増えています。普段人と関わることが少ないため、話を聞いてくれるだけでも親切だったと感じてしまう傾向にあるのだそう。また現金や土地などの財産を多く持っていることが多く、犯罪者にとってちょうどいいカモになってしまっているというわけです。騙されたと気づいても相談できる人がおらず、泣き寝入りするしかない方も少なくないとされています。
詐欺に騙されないためには「自分は大丈夫」と思わないことが重要です。家族や親族と頻繁に連絡を取るのも効果的な対策。詐欺師が近づいてきてもすぐに相談できる環境を整えておくことが被害防止につながります。身近に相談できる人がいないという場合は高齢消費者見守りホットラインなどの相談窓口もありますので、もしもの時に備えてこういったサービスがあることも覚えておくと良いでしょう。