自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
今でもたびたびニュースになる特殊詐欺事件。事件が起きるたびに注意喚起についてのコメントが発表されますが、先日は警察が民間の施設と協力して注意を促す取り組みを行いました。
医療の進歩で寿命が延びたこともあってか、スポーツクラブに通うなど健康に意識を向ける高齢者が増えています。そんな中、名古屋市のあるスポーツクラブではシニア層の施設利用者に向けて特殊詐欺被害防止の注意喚起を行うこととなりました。6月10日、委嘱状を受け取ったスポーツクラブスタッフと施設に訪れた警察官は協力して利用者に注意を呼びかけました。この呼びかけでは特殊詐欺に気をつけるよう声かけするのはもちろん、家族や友人同士で声を掛け合うことも重要だと強調しています。警察によると、このスポーツクラブのある名古屋市緑区では特殊詐欺の被害が2018年に県内で最も多い39件を記録。合計1億円以上の被害となっているそうです。スポーツクラブの店長も「健康面だけでなく防犯面にも注意するよう声をかけていきたい」とコメントを残しました。
先ほど紹介したように各地で特殊詐欺の注意喚起が行われているものの、詐欺事件はなくなる様子がありません。つい先日も高齢女性から現金を騙し取ったとして愛知県警は特殊詐欺グループの男3人と少年1人を逮捕しています。警察関係者によると、逮捕のきっかけとなったのは2月に東京で発生したアポ電で逮捕された犯人からの情報。この犯人は犯行の前に愛知県での特殊詐欺に関わった疑いがもたれています。その特殊詐欺に関わったとされるのが今回の逮捕者。彼らは自らを警察官と名乗り、「騙された振り作戦に協力してほしい」と声をかけることで現金200万円を騙し取ったとされています。
これだけ特殊詐欺が起きていても「自分は大丈夫」と考えてしまう人は少なくありません。しかし詐欺の被害者へ行ったアンケートによると9割以上の方が「自分は大丈夫」もしくは「考えたこともなかった」と答えているのだそう。詐欺師たちはターゲットを騙すために綿密に計画を立てています。自分は騙されないというのは素人の思い込みでしかないのです。裏社会ではターゲットのリストが出回っていることも考えられます。個人に狙いを定め、巧妙に仕組まれた詐欺は自分一人では解決しない可能性が大。少しでも不安に感じたら誰かに相談するべきだということを常に心がけましょう。