防犯のすゝめ

アポ電強盗にご用心!あなたの家も狙われているかも?

金品を奪われるだけでなく、大きなケガを負わされたり命を奪われたりすることもあるアポ電強盗。アポ電強盗は決してニュースの中だけの話ではありません。
今回はアポ電強盗関連のニュースを紹介するとともに、アポ電強盗を防ぐための知識を説明します。

バールで夫婦を殴ったアポ電強盗事件

7月15日、茨城県警は強盗傷害と住居侵入の疑いで20代の男性を逮捕しました。この男性は昨年に茨城県土浦市で発生したアポ電強盗事件に関与した疑いがもたれています。この事件で逮捕されたのは今回で5人目。警察は今回逮捕した男性が事件の主犯格であるとみて捜査をすすめています。
事件は2019年11月27日の昼に発生しました。犯人らはターゲットの家に訪問客を装って侵入し、そこに住んでいた70代の女性を縛りバールで殴るなどして脅迫したとのこと。そこへ帰宅した男性に対してもケガを負わせ、現金やキャッシュカードを奪い取りました。警察の発表によると、犯人らはSNSを通じて知り合い犯行に及んだといいます。

アポ電強盗に多い手口

アポ電の手口として多いのが、他人へのなりすましです。犯人はターゲットにとって信頼できる人物を演じ、家族構成や資産状況を聞き出します。基本的に最初の電話では、あからさまに犯罪だと思われるような話はしません。まずは他愛のない話を何度か繰り返し、警戒心が解けた段階で本来の目的である情報を引き出したり、会う約束を取り付けたりします。
なりすます人物は主に親族、警察、アンケートの調査員です。親族になりすます場合、まずは電話番号が変わったなどと連絡します。その後しばらくやり取りが続いた後に、会社のお金に手を付けてしまった、といった内容で金銭を要求します。
警察になりすます場合、詐欺やその他の犯罪に注意するよう呼びかけるパターンが多いです。防犯対策のアドバイスを装い、資産状況や行動パターンを聞き出します。
調査員を装う場合はストレートに貯金額などを聞き出すことが多いです。また、この電話の後に別の人物が警察を名乗って「不審な電話がなかったか?」などとつなげる二段構成にしていることもあり、非常に巧妙な手口だといえます。

アポ電被害を未然に防ぐには

そもそも電話に出なければアポ電関連の犯罪に巻き込まれることはありません。知らない番号から電話がかかってきても、とりあえずはそのまま無視して留守電で対応しましょう。本当に必要な用事であれば名前や要件を残しておくはずです。
時間をおけば、インターネットで電話番語を調べたり家族や友人に相談したり、自然と冷静に対処することもできるでしょう。録音機能がついた電話を使い、相手に会話を録音していると伝えておくのも防犯に効果的です。

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