防犯のすゝめ

イオン初のスマートストア開業!最新技術で買い物はどう変わる?メリットデメリットは?

イオングループ初となるスマートストアの営業がスタートしました。約150台のAIカメラを設置し、あらゆる箇所に最新技術が搭載されています。スマートストアでの買い物はどのように変化するのか、注目すべき点です。
今回はスマートストアの概要やメリット・デメリットを解説します。新しいスタイルの店舗が気になる方は要チェックです。

イオンのスマートストアが開始。AIカメラ設置の効果は?

6月8日、イオン初のスマートストアとなる「イオンモール川口」がグランドオープンしました。1~3階には食品、衣料品、生活用品、フードコートなど約150もの店舗が出店する大型商業施設です。

店内のあらゆる箇所に149台のAIカメラが設置され、最新デジタル技術を駆使した本格的なスマートストアとなっています。AIカメラを導入することで、防犯対策はもちろん、スタッフの接客対応検知や購買行動のデータ集積、売り場・商品棚のシュミレーションなどにも活用することが可能となります。

AIカメラが集めたデータをもとに分析・実証することで、売り上げを4~5倍増やせるとの検証結果も報告されており、大きな利益を生むことが期待できるとのこと。またAIカメラとスタッフのスマートフォンを連携させることで、集計したデータを即座に受け取ることができるのもメリットの一つ。顧客を分析したデータによって、次にどのような行動を取るのか、どのような接客を求めているのかを把握でき、最適な対応を取ることができます。

AIカメラの導入は企業側・顧客側どちらにもメリットがあり、今後あらゆる場所での展望が期待できるでしょう。イオングループは「2021年度中にはスマートストアを80店舗に拡大したい」と話しています。

最新技術を搭載したスマートストアとは

スマートストアとは、最新のIT技術を活用して無人化・省エネ化・売場の最適化などを実現した実店舗のことです。世界中で普及しつつあり、有名なものでは米国の「Amazon Go」、福岡県のディスカウントストア「トライアル」などが挙げられます。

現時点においてスマートストアの主な運営システムは「RFID」、「セルフレジ」、「スマートレジカート」。RFIDとは商品の電子情報タグを専用のリーダライタで読み込むことで、即座に電子情報をやり取りできる通信システムの一種です。これを搭載したセルフレジでは、商品をカゴに入れるだけで自動的に生産金額を算出することができます。またスマートレジカート専用のアプリを使用することで、店舗のゲートを通過すれば自動決済できるという近未来的な仕組みもあります。

レジ業務の無人化は、店舗の生産性を高めるだけでなく人件費を大幅に削減することにもつながります。会計業務に充てる時間を接客対応にシフトすることで、顧客満足度のアップも見込めるでしょう。

今後はこの他にもさまざまなシステムが開発されることが予想され、スマートストアの利便性はさらに期待されています。

スマートストアのメリットとデメリット

企業側における主なメリットは、コスト削減と労働負担の軽減です。レジ無人化が実現することで人件費を減らすことができ、スタッフの無駄な労働力も軽減できます。効率化が上がるため、店舗の売り上げにも大きく貢献するでしょう。

また顧客側では、レジに並ぶ手間が減る、財布が必要ない、スタッフから適切な接客を受けられる、などがメリットとして挙げられます。コロナ禍においては、人と密にならなくて済む、買い物時間を短縮できるといったことにも魅力を感じるでしょう。

さらに社会問題という観点で言えば「フードロス問題」の解決にも役立つとのこと。RFIDで商品の状態を確実に把握できるため、消費期限切れで廃棄となってしまう食品を減らすことが可能です。

一方デメリットとしては導入時に初期コストがかかる点。またITシステムに慣れていないと初めは使い方に戸惑ってしまうかもしれません。人によっては無人レジに寂しさを感じる場合もあります。しかしメリットの方が大幅に上回るため、今後は積極的に取り入れていくべきだと考えられます。

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