防犯のすゝめ

岐阜県において全国初となる痴漢行為の罰則対象拡大。他県もこれに続くか?

見知らぬ人と体を近づけなければいけない満員電車の車内。それだけでも大きなストレスとなるのに、痴漢の被害に遭ってしまえばさらに大きなストレスを抱えることになるでしょう。
しかし痴漢行為が行われるのは電車の車内だけではありません。会社や学校でもお尻を触られるといった被害を訴える人がこれまでもたくさんいました。
これまでは会社や学校での痴漢行為はセクハラで片付けられていましたが、今回岐阜県ではこうしたセクハラ行為も痴漢として罰則を与えることになりました。

岐阜県で痴漢行為の罰則対象拡大が決定

12月19日、岐阜県の県議会で迷惑防止条例の改正が決定しました。これまでの条例は公共の場所や乗り物での痴漢を禁ずるもので、その他の場所での痴漢行為は罰則対象になっていませんでした。
しかし今回の改正により学校や職場での痴漢行為も罰則対象になるよう改正。これ以外にも民家の中などにおける盗撮なども罰則の対象となりました。条例の改正は2020年の4月から施行されます。
条例の違反者には6ヶ月以下の懲役、もしくは50万円以下の罰金が科されることになっています。

なぜ痴漢はなくならないのか?

痴漢は他の国ではあまり見られない、日本特有の犯罪と考えられています。理由の一つとしてあげられているのが痴漢に依存する犯人が後を絶たないことです。アルコール依存や薬物依存になってしまう人がいるように、痴漢をするという行為そのものに依存している人が捕まった後も再び痴漢を繰り返してしまうケースは珍しくありません。
痴漢防止の啓発運動が行われるなど、痴漢対策は昔よりも進んでいます。しかし残念ながら女性が痴漢に遭遇してしまうリスクはなかなかゼロにはなりません。

今すぐできる痴漢対策

痴漢行為を防ぐには、加害者に対してハッキリNOを突きつけることが有効です。無視したり受け流したりしているだけでは状況が改善されることはありません。残念ながら中には悪気を持たず、このくらいいいだろうと痴漢行為に及ぶ人も少なくないのです。
口頭で伝えにくい場合はメールや書き置きを使って伝えるという方法もあります。上司や先輩に被害を訴え、間接的に痴漢行為を指摘してもらうのも良いでしょう。
また、身近な人へ痴漢被害について相談することも有効な手段。あまりにひどい場合はセクハラの相談窓口に連絡することも検討してください。
自分以外の女性が被害に遭っている時は、直接痴漢行為を注意するほか、被害者の相談に乗ってあげることが重要です。

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