防犯のすゝめ

自転車利用者は必見!自転車防犯登録を詳しく解説

自転車防犯登録は必ずやっておくべきです。登録しないと盗難やトラブルに巻き込まれる危険性があります。

今回は自転車防犯登録の内容を解説します。自転車を利用する方は覚えておきましょう。

防犯登録への意外な落とし穴が判明

2022年6月、熊本県高森町に住む男性から中古自転車に関する相談が寄せられ、防犯登録が残ったままだと起こりうる問題が発覚しました。

県警生活安全企画課によると、自転車防犯登録は前の所有者が抹消しないと、新しい所有者は上書きできません。前の登録が残ったまま乗り続けると、盗難したと疑われることになってしまいます。

防犯登録は義務化されていますが、抹消に関しては法律で特に明記されていません。つまり、リサイクルショップやフリマサイトで登録抹消していない自転車を販売しても、法律上は問題ないことになります。

また、自転車防犯登録は各都道府県の公安委員会が運用しているため、都道府県ごとに仕組みが異なります。そのため引越しなどで県を移動する場合、転出とともに登録抹消し、新たな土地で新しく防犯登録しなければなりません。

熊本県における防犯登録数は2021年度で約5万8千件。一方、抹消登録は数千件しかありません。中古自転車の販売でトラブルを起こさないためにも、抹消に関する全国的なルール作りが必要だと検討されています。

自転車防犯登録とは?

自転車防犯登録とは、乗っている自転車が自分のものであることを示すための証明書です。防犯登録は法律により、自転車を利用する人の義務であると定められています。

防犯登録は、自転車が新品か中古に関わらず必要で、登録料として1台につき660円かかります。(※東京都の場合)ただし、登録料は自治体によって異なるので、詳しい金額は都道府県の公式サイトなどで確認してください。

また、自転車の防犯登録には有効期限があり、おおよそ7年〜10年間です。この期間も都道府県によって異なります。有効期限は忘れがちなので、自分の自転車が有効期限切れになっていないか一度チェックしておきましょう。有効期限が過ぎてしまった場合は再登録が必要で、初回登録と同じ登録料を支払う必要があります。

登録しないとデメリットが

防犯登録しておくと、盗難などの犯罪リスクを減らすのに効果的ですが、義務ではないので特に罰則等はありません。

しかし登録を怠るといくつかのデメリットが発生します。ここでは代表的な3つのデメリットを紹介します。

まず「盗難されやすい」というリスクがあります。登録していない自転車は誰のものかわからない状態なので、盗む側にとっては都合が良いからです。実際に、盗難自転車の多くが防犯登録されていないという調査結果もあります。

2つ目のデメリットは「盗難されたときに連絡が来ない」ことです。防犯登録していれば盗難後に発見された場合、持ち主まで連絡が来ます。登録なしの自転車はほぼ確実に戻って来ないと思っておきましょう。

最後は「盗難自転車に間違われる」というデメリットです。たとえ自分で購入した自転車であっても、登録していなければ自分のものかどうかを証明できません。盗難車と疑われて取り締まりを受ける可能性があります。

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