防犯のすゝめ

被災地で盗難被害が多発。被害者を増やさないための注意点とは

土砂災害が起こった地域で盗難が発生するという悪質な事件が報告されています。被害者を出さないためには一人一人の意識が重要と言えるでしょう。

今回は万が一災害被害にあった場合に気を付けておきたいことについて紹介していきます。

熱海の土砂災害地で悪質な盗難事件が発生

2021年7月に起きた熱海の土砂災害地域で、盗難2件、住居侵入1件の犯罪被害が報告されました。過去にも災害地での空き巣や盗難事件は起こっており、悪質な手口として警察や各自治体は厳重警戒しています。

手口としては、避難所生活を余儀なくされた住宅の留守を狙って室内へ侵入・窃盗を行います。被災地は人の往来が少なくなっているため、犯罪を実行しやすいとのこと。人目があるだけで犯罪を思いとどまる人は多いため、被災地は格好の餌食となってしまうのです。

2019年の令和元年東日本台風では空き巣被害5件、2015年の平成27年9月関東・東北豪雨では数十件もの窃盗被害が発生しています。

避難所での盗難を防ぐには

被災地では住宅だけでなく避難所での盗難にも注意しなければなりません。実際に避難所で物を盗まれた人は多く、盗難対策を怠ってしまうと被害を受けやすくなります。

避難所での盗難対策には「粘着テープ」と「紐」が役立ちます。どちらも身近なアイテムであるため、必ず家に備えておきましょう。財布を紐にくくりつければ常に首から下げておくことができます。粘着テープに油性ペンで名前を書いておき、所有物に貼り付けておけば他の人と間違えることがありません。バッグのファスナーをテープで止めておけば他人から開けられる心配も減ります。

貴重品は人目に付くところに置かない、肌身離さず持ち歩く、といった基本的なことを意識しておくだけでも盗難リスクを回避できます。避難所では気を緩めがちですが、常に防犯対策を心がけておきましょう。

いざという時に備えておくべきこと

万が一災害被害に遭遇した場合に備えて、日頃から気を付けておくべきことを紹介します。

まずは避難場所を確認することから始めます。各市町村では災害時の避難場所を定めていますので、公式ホームページや配布しているパンフレットなどを事前にチェックしておきましょう。災害が起こってからでは命取りになる可能性もあります。

さらに避難場所までの避難経路も確認しておきます。自宅から避難場所に向かうまでのコースを2〜3つ想定しておくと安心です。狭い道、古い建物、ブロック塀、大きな看板、ガラス張りのビル、河川などがある経路は避けるようにしてください。

避難所生活に備えて防災バッグを用意しておくのもおすすめです。

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