防犯のすゝめ

あなたの知らない場所で子供が被害に遭うかも?誘拐犯はすぐ近くにいる

誘拐や性犯罪は、決して他人事で済ませていい問題ではありません。もしかすると、今まさにあなたの子供へ犯罪者の魔の手が近づいている恐れも、決してありえないことだとは言い切れません。
今回は最近発生した子供の誘拐事件を紹介するとともに、被害を防ぐために親ができることについて解説します。

相次ぐ子供の誘拐事件

10月4日、静岡県内において、10代の女性を誘拐・監禁したとして中学校の教頭を務めていた50代の男性が逮捕されました。容疑者は9月の下旬、女性を車に乗せて誘拐し車の中に監禁したとのこと。県の教育委員会は今回の事件発覚を受け「事実を確認した上で厳正な処分を行う」とコメントを残しています。事件発覚のきっかけとなったのは被害者の母親による警察への通報でした。なお、警察は個人情報を保護するため、容疑者と加害者の関係などは明らかにしていません。
また、10月7日には大阪府にて、10代の女性を誘拐し暴行を加えたとみて20代の男が逮捕されました。加害者と被害者はSNSを通じて知り合ったとのこと。加害者は相手が未成年だと知った上で犯行に手を染めました。暴行を受けた女性は全治2週間のケガを負ったといいます。警察の調べに対し、容疑者の男は犯行を認めているようです。

SNSで被害に遭いやすい子供とは?

2019年、SNSを利用することで被害に遭った子供の数が2,000人を超え、過去最多となりました。被害者の中で最も多くの割合を占めたのは高校生。犯行に使われたSNSで最も多かったのはTwitterで、最近はInstagram経由の犯行も増えているようです。
SNSで被害に遭う子供は、親や友達など、身近な人に相談できない悩みを抱えているケースが多いといいます。知り合いには言えないことでもSNSになら書き込める、といった子供たちは犯罪者から狙われやすい存在です。フィルタリングサービスなどを適切に利用するといった対策を行うほか、気軽に子供の相談を受けられる信頼関係を築いておくことも重要といえます。

顔見知りからの被害にも注意

SNS経由の被害も心配ですが、顔見知りからの犯行にも注意が必要です。特に幼稚園児や小学生といった小さな子供の場合、身近な人が加害者になっているケースがおよそ6割とのこと。今回紹介した事件のように、時には学校の教員が犯罪に手を染めることもあります。
小さい子供であれば、知識不足から自分が被害を受けていると気付かないこともあるでしょう。学校での性教育を待つのではなく、家庭内でも早めに性教育をしておく必要があります。

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