自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
オレオレ詐欺や振り込め詐欺など場合、詐欺グループはターゲットに冷静になる時間を与えません。そのため入金や処理を急がせるケースが多いものです。そんな中でも、詐欺が未然に防がれたケースをチェックしていましょう。なぜ詐欺を防ぐことができたのでしょうか?
銀行や金融機関の窓口業務に携わる職員の機転によって詐欺が防がれるケースがあります。2018年9月埼玉県の信用金庫の職員が、来店した70代女性が慌てた様子で振込みをしようとしていることや、会話の内容におかしな点があることから詐欺を疑い、警察に通報したことによって詐欺が未然に防がれ、信用金庫の職員に感謝状が贈られました。
この件では女性は詐欺をまったく疑っていなかった様子で、職員の冷静な判断と詐欺を疑う用心の心が詐欺を見つけることに役立ちました。詐欺被害の本人だけでなく、周囲の人が高齢者の様子を冷静に見守っていたことが良い結果を生んだという点に大きな意味がある事例です。
詐欺師は、新しい詐欺文句や騙しやすい状況を次々に生み出し、ターゲットから多額の現金を奪い取っていきます。2018年10月新潟県で、警察を名乗る人物が80代男性から約2000万円を奪い取るという事件がありました。警察を名乗る人物は男性に電話をかけ、詐欺師の名簿に男性の名前が載っており、偽札かどうかを調べるために現金を引き出すように持ちかけ、複数回に分けて現金を騙し取ったということです。男性が不信に思い、警察署に届け出たことで事件が発覚しました。
相手が警察を名乗ったことが男性の警戒心を緩めてしまったきっかけに思われるこの事件。男性が自身で詐欺被害を疑い、詐欺が発覚したことからも分かるように、もう少し冷静に対処し、用心を緩めなければ詐欺を防げた可能性があります。
詐欺トラブルが増えている今、「自分は大丈夫」とどこか他人事のように思っていませんか?自身のだまされやすさを知っておくことが、詐欺に巻き込まれることを未然に防ぐポイントになるかもしれません。消費者庁が作成している「高齢者の消費者トラブル 見守りガイドブック」では、「だまされやすさ心理チェック」を公開しています。簡単な質問に答えるだけで、だまされやすさや自身の用心深さの傾向をチェックすることができます。詐欺グループはあらゆる方向からターゲットを詐欺に陥れようと企み、罠を仕掛けてきます。「自分だけは大丈夫」と思うその心が落とし穴になってしまいがちです。客観的な目で自分自身を振り返るためにも、ぜひ一度ためしてみてはいかがでしょうか?
詐欺被害に遭うのは特定の人物ではなく、誰もがいつでもターゲットとされる可能性を秘めています。昔から「油断大敵」という言葉があるように、少しの気の緩みや用心の欠陥が原因となってしまいます。重大な事件に巻き込まれないようにするためにも、日ごろから用心や確認を怠らないという心を育てておくことが大切です。周囲の人の言動に「おかしいな?」と気付いたら、勇気を出して「それって詐欺じゃない?大丈夫?」と声をかけてあげることも重要です。