自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
エレベーターは、見知らぬ人と密室空間に閉じ込められる意味でリスクの高い場所です。警察が、エレベーターで女性が男性と2人にならないように呼び掛けている地域もあります。エレベーターでのわいせつ被害を防ぐための対処方法について、お話しましょう。
大阪で、マンションのエレベーターに男性と2人きりで乗り合わせた女性が、痴漢被害に遭うという事件が発生しました。大阪府警では、この事件を受けてツイッターでの呼びかけをしています。内容は、「エレベーターで男性と2人にならないように乗り過ごしてください」というもの。非現実的、被害者に自衛を強いるのかといった反応があったものの、加害を防止するアナウンスをするだけでは事件が発生するのを制止しきれないのが現実というところでしょう。被害に遭う可能性がある人が、気を付ける必要は十分にあります。
大阪以外の地域にも同様の呼びかけをしているところはあり、実際に被害に遭ってみたり、事件が発生すると、男性と2人でエレベーターに乗り合わせないようにするのが最も有効だということがわかるようです。
広島県警でも、公式サイトでエレベーターでの男性との乗り合わせに注意するよう、女性に呼びかけています。「見知らぬ男性とエレベーターに乗り合わせそうになったら、先に乗ってもらい、次のエレベーターを待ちましょう」というものです。あるいは、1階のエレベーターホールまで迎えに来てもらうという対策も有効です。
性被害者の支援団体によると、エレベーターに男性と乗り合わせないようにというような自衛の呼びかけはしていないといいます。理由は、女性が被害に遭った後に、自分を責めてしまうことがあるためです。とはいえ、警察の呼びかけが是か非かを安直に決めることもできません。防犯ベルや監視カメラがエレベーターに備えられていたとしても、男性と乗り合わせたことでわいせつ被害に遭ってしまうリスクはあるのです。
警察では、過度の自衛を強制している呼びかけではないとし、被害に遭わないための手段の一つだと発表しています。自主的な防犯行動も、忘れないでほしいという呼びかけだということです。
エレベーターは密室空間であることから、昼夜を問わず事件が発生するリスクがあります。また、性犯罪者にとっては、防犯カメラがあろうがなかろうがわいせつの目的が果たせればよいということもあります。そのような状況を考えれば、エレベーターでわいせつ被害を防ぐために女性がエレベーターの乗り方に気を付けることは大切です。
具体的な対策としては、エレベーターに乗る前に周囲を確認する、男性と乗り合わせそうになったら一緒に乗らない手段が有効です。被害に遭ってしまってからでは遅いことを認識し、男性と2人きりで危険を感じたらボタンを押して止まった階で素早く降りるなども手段の一つとなります。エレベーターに乗った直後に、男性が乗り込んでくることもあります。非常ベルをすぐに押せる場所に立つことも、対処法の一つです。エレベーターの壁を背にして、男性に背を向けないようにしてください。
エレベーターに乗り合わせるすべての男性が、犯罪者というわけではありません。しかし、ニュースを見ていれば、発作的にわいせつ行為をしてしまったという男性がいかに多いかがわかるでしょう。自衛は、防衛手段として欠かせない対策だということは認識してください。