自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
サイバー攻撃によるさまざまな犯罪が登場しています。このうち、DDoS攻撃という言葉が聞かれる機会も増えました。今回は、DDoS攻撃の仕組みと問題点、一般ユーザーが受ける可能性のある被害について解説します。
DDoS攻撃とは、分散サービス妨害攻撃という意味です。特定のWEBサービスを運営するWEBサーバーに対して、大量のリクエストを送信し、サーバーのサービスを停止状態に追い込みます。
通常のDoS攻撃は単一コンピュータからリクエスト処理をしてWEBサービス停止を狙いますが、DDoS攻撃は複数のコンピュータを経由し、WEBサービスを狙ってリクエストを一斉送信することが特徴です。分散して攻撃するため、被害者はなかなか攻撃元を特定できません。
DDoS攻撃は、マルウェアに感染した不正なコンピュータを悪用します。WEBサービスから見る限りは通常のアクセスなので、防御は困難です。企業側はサービス停止に追い込まれないように、サーバー強化によって対策するよりほかないでしょう。
多くの個人ユーザーにとって、DDoS攻撃は無関係のように思えるかもしれません。しかし、個人ユーザーもサイバー攻撃は他人事ではなくなっています。DDoS攻撃は、個人ユーザーのパソコンを経由し、WEBサービスを攻撃するからです。つまり、個人ユーザーのパソコンがDDoS攻撃を通じ、特定のWEBサービスを停止に追い込む加害者になっていると言えます。
たとえば、2011年に韓国の政府機関を中心に狙われた事件では、世界中にある10万台のパソコンが使われました。日本では3台のパソコンが悪用されましたが、このうちの1台の所有者は個人。本人はDDoS攻撃に加担していたことに気付かず、警察の捜査によって、はじめて自分が加害者側に回ったことに気付いたようです。
個人のパソコンがDDoS攻撃に加担しても、所有者が逮捕されるわけではありません。しかし、自分のパソコンがウィルス感染していること、警察の捜査対象になることなど、さまざまなデメリットがあります。DDoS攻撃の加担者にならないように、ウィルス対策のセキュリティを強化しておきましょう。
DDoS攻撃は、従来のDoS攻撃と比べて厄介なサイバー犯罪です。侵入経路はパソコンのウィルス感染が主な原因なので、ウィルス対策について考える必要があります。被害者は企業のWEBサービスが中心ですが、本人も気付かないうちに、個人ユーザーが犯罪に加担しているかもしれません。