防犯のすゝめ

ストーカー被害にご用心!インターネットの扱いにも注意が必要

なんの過失もない女性が被害に遭ってしまうストーカー事件。テレビではそこまで頻繁に報道されていませんが、実際に起きている件数は相当なものです。そこで今回は最近起きたストーカー事件を取り上げるとともに、最近のストーカー事件の動向、気をつけるべきポイントについて解説します。

ストーカー被害に苦しむ女性

6月の末頃、ストーカー規制法による接近禁止命令を受けているにもかかわらず、過去に交際していた女性へ連絡をとったとして札幌市の30代会社員が逮捕されました。容疑者が電話で連絡をとろうとしたのは今年の4月。電話をかけたのは被害女性の勤務先で、加害者は2回にわたり「ごめんね」などと謝罪しようとしたとされています。警察の調査に対し男性は「見に覚えがない」と容疑を否認しているとのこと。加害者は2017年に一度逮捕されており、2018年にも接近禁止命令を破り逮捕されていたそうです。

50代以上のストーカーが増加中

ストーカーの加害者というと20代~30代の男性を思い浮かべるかもしれませんが、実は最近中高年のストーカー加害者が増えているといいます。警察が発表した情報によると2009年度にストーカー加害者となった50代~70代は1,277人。これに対し2018年度の統計では4,831人と大きく跳ね上がっていることが分かります。そもそもストーカー事件自体も増加しており、2018年度の警察への相談件数は21,556件。この数字は2000年にストーカー規制法が成立してから過去最多となっています。中高年のストーカーが増えている背景にはインターネットの利用が進んでいることが挙げられるでしょう。昔は若者と中高年の接点がほとんどありませんでしたが、今やSNSを使いこなせば会ったこともない女性とも簡単に交流ができます。加えて現代の中高年が昔よりも体力があり、活動的であるのも理由の一つです。

インターネットの利用にも注意が必要

SNSを使えばリアルタイムでターゲットの居場所を知ることができます。知らない人と交流する機会も増え、中にはSNSで知り合った人同士の間で殺人事件が起こったこともあるほど。自分は狙われないと思っていても全世界に情報が公開されている以上いつ誰に狙われるかは分かりません。アップロードした写真の背景から現在地を特定され、現実世界でも接近してくるのは決してあり得ないことではないのです。インターネット機器、特にスマートフォンの扱いには十分注意しましょう。信頼できると思った相手であっても気安く情報を開示するのは危険です。

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