自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
スマートフォンを利用した最新の痴漢行為が増加しています。IT化が進むにつれて痴漢行為の形も変化し、さまざまな被害例が報告されています。
今回は痴漢行為のあらゆるケースを紹介し、事件現場を見かけた時にどう行動すべきかについて解説します。痴漢の被害者を減らすためにぜひ覚えておきましょう。
日本共産党東京都委員会ジェンダー平等委員会が実施したアンケートでは、約1400人の女性被害者が痴漢行為に対する悩みや苦しみを訴えました。以前は電車内での発生がほとんどでしたが、最近では電車以外の場所でも痴漢行為を受けたと報告されています。路上、トイレ、病院内など、さまざまな場所で起こりうる可能性があるため、常に注意しておく必要があります。
特に未成年者の被害件数が多く、18歳以下で痴漢された経験があると答えた人は71.5%もいる、という現状。中高生だけでなく幼稚園児や小学生が狙われるケースも増えており、幼い頃に受けた精神的ダメージは一生残ってしまう可能性があります。性的知識が不十分であるがゆえに、誰にも相談できず一人で苦しみを抱えてしまう女児も多いそうです。
代表的な被害例を2つ紹介します。
1つ目はすれ違いざまにぶつかって痴漢行為をするケース。わざとぶつかり一瞬の隙に女性の胸やお尻を触ってくるのです。犯人はあくまで偶然を装うため、被害を訴えにくいのが問題点。また女性側も「突然の出来事に驚き声を発することができなかった」と話す人が多いとのことです。このような「ぶつかり痴漢」を経験した人は非常に多く、最も発生しやすい痴漢行為と言えます。行為を予測しにくいため、被害を未然に防ぎにくいのが多発している要因でしょう。
2つ目はスマートフォンでわいせつな写真を見せる・送るケースです。「非接触型の痴漢」として近年増加しており、見たくもない写真を無理やり見せられて嫌な気分を味わう女性が被害を訴えています。特にAirDropという画像共有機能を使った痴漢行為には要注意です。近くにいる男性から勝手に画像が送られ、女性のスマホ画面に表示されてしまいます。わいせつな写真を何枚も送られた被害者も多く、スマホを常に触っているので防ぎようがないと話しています。AirDropによる痴漢行為として福岡県では2019年に当時37歳の男性が書類送検されています。
もしも痴漢されている人を目撃した場合、いくつかのコツを押さえて対処することを覚えておきましょう。
まずは痴漢行為をやめさせることが1番です。女性を触っている手首をつかみ、痴漢はダメだと声をかけます。犯人が逆上しないよう、冷静に伝えることが大切。見て見ぬふりは加害行為と同じですので、勇気をもって助けてあげてください。
また警察に110番通報するのも一つの手です。犯人を特定するために身長や髪形、服装などを詳しく伝えてください。証拠を残すために行為現場を写真や動画に撮っておくと良いでしょう。逮捕する際の重要な記録となります。
第三者の「見過ごさない」という行動が、痴漢被害を減らすためのキーポイントとなります。被害の実態を知ることや、痴漢は性暴力の一つであるという認識を持つことから意識していきましょう。