防犯のすゝめ

ターミナル駅で女性連れ去り、周囲の誰も助けず

東京でも1、2を争うターミナル駅で、女子大生が会社員男性によって強引に連れ去られるという事件が発生しました。女子大生が声をあげても、周囲の誰も助けなかったといいます。自分が同じような目に遭ったら、どのように対処すればよいかについてお話します。

声をあげただけでは周囲が助けに入れない?

新橋駅といえば、複数の路線が発着する大ターミナル駅として知られています。オフィス街の新橋は膨大な人数の会社員が行き交い、隣接する銀座には買い物や飲食を目的とした人も多く訪れます。そんな新橋駅の改札口付近で、帰宅途中の女子大生が30代の会社員男性に無理やり連れ去られるという事件が発生しました。

男性に声をかけられた女子大生は「やめてください」と声をあげ、男性の手を何度も振り払ったものの、約200メートル離れた男性の自宅マンションまで連れ込まれ、わいせつ行為をされたといいます。新橋駅は繁華街の一面も持ち、深夜まで人通りが途絶えることがありません。女子大生と男性のやり取りを見ていた人達も多く、足を止める人もあったものの、助けに入る人はいませんでした。この後、女性の訴えにより、男性はわいせつ目的略取と強制わいせつの容疑で逮捕されています。

具体的なSOSを出すことが重要

今回の事件は暗くて人通りの少ない夜道などではなく、人通りも多いターミナル駅の改札口付近という周囲に助けを求めることができる場所で起こりました。だからこそ、このような場所でも女性が危険な目に遭う恐れがあるということに不安を感じた人が多いでしょう。

街頭で異性に狙われないためには、なるべく明るく人通りの多い道を通るのが基本です。また、イヤホンで音楽などを聴きながら、スマートフォンを操作しながら歩くなどの行為は、スキがある印象を与えてしまいます。周囲に助けを求めるときも、具体的なSOSを求めることが重要です。「助けて」「110番してください」などとSOSを出せば、周囲の人も助けを求めているのだとわかりやすいでしょう。

日本消費生活アドバイザーが呼びかけるSOSの音の統一

不意に襲われたとき、声をあげても誰もがSOSだと認識するとは限りません。そのため、日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会は、SOSの音の統一を関係機関に呼びかけています。聴覚障碍者にも認識できるような光を利用した規格も目指しているといいますから、効果的な対策が早く実現することが願われます。

もはや、どこで誰に襲われるかも予測がつかない昨今。女性は、疲れた様子で歩くことも避けたほうがよいといわれています。まずは、スキを見せないこと、周囲に助けを具体的に求めることなどを徹底的に覚えておくようにしましょう。

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