防犯のすゝめ

視覚障害者装いデパートで痴漢の男性を逮捕

ダイバーシティが広まっている中で、障がい者の社会参加は大きな課題です。そんな中、障がい者を装って痴漢行為を働いた男性が逮捕される事件が起こりました。新手の痴漢についてご紹介します。

障がい者を装った痴漢行為の顛末

まずは障がい者を装った痴漢行為の顛末からお伝えします。2月28日に起きた出来事でした。

犯人は、都内のデパートで女性従業員に「目が見えない」と話し、介助と男子トイレまでの案内を依頼しました。案内する道の途中、女性従業員の腕をつかんで胸を触るなどをしたようです。

東京都内および神奈川県内で同様のケースが複数見られたと言います。警視庁では同様の犯行について、今回の犯人が関与しているかを調査中です。

触らない痴漢の手口

どこまでを痴漢とするかは非常に難しく、男女や個人間での考え方も問題になっています。たとえば、「匂いを嗅ぐ」という行為が痴漢にあたるとされていますが、男性側からすると意図していない行為が冤罪になるのではないかという反論の声も少なくありません。

お客様のフリをして店舗に訪れ、プライベートな話を何時間も聞かれるという例もあります。個人情報についてしつこく聞かれてもお客様だからと断れず、警察を呼ぶわけにもいかないということが起きているようです。

また、小型のビデオカメラを用意し、盗撮をしているケースも少なくありません。被害に遭っている側は気付かず、知らないうちに痴漢されていたというものです。

このように触らない痴漢は増えています。いくらでも言い逃れができるケースがあるため、犯罪行為として顕在化しにくかったり泣き寝入りせざるをえなかったりと、被害者側だけがつらい思いをすることも珍しくありません。

警視庁がホテル女性従業員を対象に講習会を開催

さまざまな痴漢について何も対策を講じていないわけではありません。たとえば、六本木のグランドハイアット東京ではホテルに勤める女性従業員を主な対象として、警視庁の女性警察官が護身術を教える講習会を開催しました。さまざまな手口の痴漢や性犯罪が横行しているため、まずは自分の身を守る手法から啓発を実施している状況です。

痴漢の手口は目に見えず周囲へ相談しにくいものが増えています。最大の防止策は痴漢被害に対する理解を深め、常に最新の手口の情報をキャッチしながら予防を考えることです。新たな痴漢の手口を理解し、被害に遭わないように自衛できるような方法を考えていきましょう。

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