防犯のすゝめ

バレたくない気持ちを悪用!アダルトサイト関連詐欺に注意を

架空請求の詐欺事件というのは、人の弱い心理を突いたものが多く、なかなか予防も難しいことがあります。特にアダルト関連の架空請求詐欺の場合には、被害者が声を上げるのに抵抗を感じやすく、被害が露見せずに泣き寝入りになるパターンも多いようです。悪質な詐欺を野放しにしないためには、正しい防衛手段を知ることが大切になります。

アダルトサイト関連で多い架空請求

近年の架空請求詐欺のトラブルとしては、アダルトサイトの閲覧などにまつわるものが増えています。架空請求はうその請求することでお金をだまし取る詐欺ですが、その請求の理由として挙げられることが多いのがアダルトサイトの利用です。

アダルトサイトを閲覧、利用したとしてうその請求をすることで消費者には「バレたくない」「ヒトに知られたくない」という思いを起こります。そういった心理を利用して、思い当たることのない請求であっても支払いに応じさせるのです。

架空請求詐欺の手口としては、請求をはがきやメールで出しておき、反応があった人からお金をだまし取ります。一度請求に応じると、その後も請求が繰り返されることもあるようです。

また、性的なサイトを閲覧している姿を撮影した、などと言って脅すメールを受け取るケースもあります。

支払いは電子マネーや仮想通貨で

近年の傾向として、架空請求詐欺では電子マネーなどが多く使われているようです。中には支払いに「ビットコイン」などの仮想通貨を指示するパターンもありました。こうした電子マネーなどのやり取りは手軽でお金の移動を銀行窓口やコンビニ店員などに見られにくいため、被害が明るみに出ず、ひそかに泣き寝入りする人が増える恐れもあります。

電子マネーの請求では、カード型の電子マネーを被害者に購入させて、その裏面のナンバーを教えるように指示されるのが一般的な手口です。仮想通貨の請求では、詐欺メールに仮想通貨の支払い方法やアドレスなどが添付されており、そこに仮想通貨を送るように指示があります。

基本は無視、裁判所からの書類には注意を

架空請求詐欺の犯人たちは、メールやはがきなどをたくさんの人に送り付け、反応した人に対して請求します。そのため、そういった思い当たる節のないはがきやメールは無視するのが一番です。

ただし、裁判所から書類が届いた場合のみ注意が必要です。裁判所から届いた書類が正式なものだった場合には、それを無視すると架空の請求であってもそれが法律的に有効な債権と認められる恐れがあります。そのため、発送元が裁判所だった場合には裁判所に確認をしたり、消費者センターに相談したりした方が良いでしょう。

アダルトサイトの閲覧という内容は、人に知られるのに抵抗がありますが、それは犯人の狙いでもあります。犯人の思うつぼとならないように、適切な対応をして被害を食い止めましょう。

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