自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
日本のホテルはセキュリティが万全だから安心……そう思っていませんか?たしかに日本は世界の中でも治安が良いとされているため、海外のホテルに泊まるよりよっぽど安心だと感じているかもしれません。しかしつい最近、日本のビジネスホテルを狙った窃盗事件が発生しました。今回はその事件の手口や目的、ホテルの宿泊時に気をつけるポイントをご紹介します。
2018年11月、福岡市内で犯行を行ったとして中国人窃盗グループの3人の身柄が拘束されました。この窃盗グループは短期滞在ビザを利用して繰り返し日本に出入国し、ビジネスホテルの下見と犯行を行っていました。驚きなのが犯行の手口です。犯人たちはフロントを通らずにエレベーターで客室フロアに行けるホテルを狙って侵入。客室のドアに聞き耳を立て、いびきが聞こえるかどうかで寝ているか判断し犯行に及んだとされています。窃盗グループの3人にはそれぞれ役割分担があり、解錠役、窃盗役、見張り役に分かれていたとのこと。犯行のために用意周到な準備をしていたことが伺えます。警察の話によるとホテルの鍵を開錠するには3分もあれば十分なのだそう。犯行を行い部屋から出るまでの時間は10分もかからなかったことでしょう。
そもそも犯行グループはなぜわざわざ日本で窃盗をしていたのか?どうやら盗んだ金品は家電製品や化粧品などの爆買いに使われたのだそう。日本国内で販売されているこれらの商品は中国で高く転売することができ、それによって大きな利益を上げていたといいます。爆買い自体は中国の法規制で減少しつつあるものの、このニュースを見て同様の手口を使おうとする別の窃盗グループが現れるかもしれません。ビジネスホテルを頻繁に利用する方は今後も注意が必要です。
まずは宿泊するホテルのセキュリティレベルをチェックすることが大事です。今回の事件でもフロントを素通りできるセキュリティが甘いホテルが狙われました。フロントや廊下に監視カメラが設置されているか、客室の鍵はカード式かなど、よりセキュリティがしっかりしているホテルに宿泊するだけでも被害に遭うリスクを減らせるでしょう。もちろん自分で自分の身を守ることも重要。ドアチェーンを利用する、貴重品はホテルに預けておくか金庫に入れておくなどの対策を行っておけば、万が一窃盗犯に侵入された場合でも被害を最小限にとどめられるでしょう。