特殊詐欺被害を防ぐ!和歌山県警新宮署が住民も参加する啓発動画を制作
近年は特殊詐欺やロマンス詐欺など、様々な詐欺事件が発生しています。詐欺の被害を防ぐためには、詐欺がどのような手口で行われたのかを知っておくことが大切です。そんな中、和歌山県警新宮署では、地域住民も参加 …
職場と家の往復でなかなか新しい出会いがない人に、新たな出会いの場として活用されている「マッチングアプリ」ですが、近年はマッチングアプリを介したロマンス詐欺の被害件数が増加しています。なぜマッチングアプリの利用者はロマンス詐欺の被害に遭ってしまうのでしょうか?今回は、マッチングアプリを介したロマンス詐欺の被害件数からロマンス詐欺の特徴、マッチングアプリの運営会社が実施している安全性への取り組みについて解説します。
警察庁の調べによると、2024年の1年間で発生したSNS型ロマンス詐欺の被害は3,784件にも上り、その被害額は約397億円にもなることがわかっています。マッチングアプリを介したロマンス詐欺は、2024年1月時点で62件だったものの、12月には170件と約2.7倍にまで増加していました。
マッチングアプリを介したロマンス詐欺は比較的年齢が高い人が狙われる傾向にありますが、20代・30代と若い人も狙われる可能性があります。近年はやり取りや送金などがすべてネットで完結できるため、他人になりすましてコミュニケーションを取るロマンス詐欺も横行しています。
マッチングアプリを介したロマンス詐欺に遭わないためには、その手口の特徴を知っておくべきです。まず大きな特徴として、マッチングしたら基本的にはアプリ内のメッセージ機能を使ってやり取りを行いますが、ロマンス詐欺の場合はすぐにLINEなど別のメッセージアプリへの移行を勧められます。
また、不自然な日本語が使われている点も1つの特徴です。中には日本人と言っておきながら翻訳機を使ったようなメッセージを送ってくるケースもあります。さらに、何度もメッセージのやり取りをしているのに、一向に会えない点もロマンス詐欺の特徴と言えます。
マッチングアプリを介したロマンス詐欺が横行する中で、運営会社も詐欺対策を強化する取り組みが見られるようになりました。例えば「with」と「Omiai」というマッチングアプリは、SNS型投資・ロマンス詐欺対策として様々な取り組みを行っています。
例えば悪質なユーザーと判断された場合、アカウントの強制退会に加え、すでにマッチングしたユーザーに個別に注意喚起を行います。また、デート前のやり取りでSNSの連絡先交換をお願いされた場合、送信者・受信者の双方に対してシステムから警告を表示するようにしました。これにより、直接会っていない状態でSNS交換ができなくなっています。
マッチングアプリを使って実際に恋愛や結婚が叶った人がいる一方で、ロマンス詐欺の被害に遭ってしまう人も少なくありません。今後マッチングアプリの運営会社もロマンス詐欺対策を強化していくと考えられるため、利用する人自身もロマンス詐欺に騙されないよう注意しましょう。