防犯のすゝめ

特殊詐欺被害を防ぐ!和歌山県警新宮署が住民も参加する啓発動画を制作

近年は特殊詐欺やロマンス詐欺など、様々な詐欺事件が発生しています。詐欺の被害を防ぐためには、詐欺がどのような手口で行われたのかを知っておくことが大切です。そんな中、和歌山県警新宮署では、地域住民も参加した啓発動画が制作されました。今回は制作された啓発動画の内容や、特殊詐欺の現状について解説します。


和歌山県警新宮署が啓発動画を制作

和歌山県警新宮署は、2025年3月18日にYouTubeの県警公式チャンネルにおいて、地域住民の協力によって制作された特殊詐欺の啓発動画を公開しました。動画の内容は、ダンス教室に通う小学生たちがダンスを披露しながら、かるた形式で詐欺の手口を紹介するといったものです。

動画の中では署員が考案したかるたで対決しており、そのかるたには詐欺の手口に関係する言葉が並んでいます。例えば「奪われた SNSで 金と恋」、「絶対に 儲かる話 全部嘘」などです。ダンスとかるたを掛け合わせることで、誰でも視聴しやすい動画に仕上げています。


特殊詐欺の認知件数は増えている

年々特殊詐欺の認知件数は増えており、令和5年の認知件数は19,038件で前年度より1,486件も増えています。被害額は452.6億円にも上っており、こちらも前年度から81.8億円も増えていることがわかっています。また、この結果はあくまで認知件数に基づくもので、認知されていない特殊詐欺も含めると、被害額はさらに多くなると考えられます。

手口別の認知件数を見ると、特に多いのが架空料金請求詐欺で、次いで還付金詐欺、オレオレ詐欺となっています。高齢者被害の認知件数も、法人被害を除いた総認知件数の中で78.4%も占めており、特に高齢者が特殊詐欺の被害に遭いやすい傾向にあることがわかります。


特殊詐欺のターゲットは高齢者だけじゃない!

高齢者被害の認知件数は多いものの、近年の特殊詐欺は高齢者だけをターゲットにしたものではない場合も多く、若者も注意が必要です。例えば最近の事例だと警察官を装った人物から連絡が入り、「口座が犯罪に利用されているので確認のために口座番号を教えてほしい」などと言われ、詐欺に遭ってしまうケースもあります。特殊詐欺は決して高齢者だけをターゲットにしているわけではないため、「自分は騙されないだろう」と考えるのではなく、常に自分や家族が騙されるかもしれないと警戒意識を持つことが大切です。

特殊詐欺は年々増加傾向にありますが、どういった手口があるのかを知っておくことで未然に被害を防ぐことも可能です。和歌山県警新宮署が制作した啓発動画は、多くの人にわかりやすく特殊詐欺の手口を知ってもらうための方法と言えます。ぜひ啓発動画などもチェックして、どのような手口で詐欺が行われているのか把握しておきましょう。

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