自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
振り込め詐欺やオレオレ詐欺などの詐欺事件は、今もなくなることがありません。時には数千万、数億円の被害に遭う人もおり、たった一度の被害で人生がめちゃくちゃになってしまうこともあります。
今回は詐欺に関するニュースを紹介するとともに、詐欺に騙されやすい人の特徴や被害を防ぐために心がけるべきことを紹介します。
10月28日、京都府警は特殊詐欺を防いだとして、福知山市のコンビニオーナーと従業員に感謝状を贈りました。警察の発表によると、コンビニ店員が詐欺を防いだのは9月26日の夜。コンビニに訪れた80代の男性が約30万円分の電子マネーを購入しようとしていたところ、詐欺ではないかと疑ったコンビニ店員が男性に注意を促すとともに警察へ通報することで被害を防ぎました。騙されそうになっていた男性のもとには携帯電話料金の未納分があるという架空請求が届いていたといいます。
特殊詐欺といえば「高齢者が被害に遭いやすい」というイメージを持っている方が多いかと思います。では、なぜ高齢者は詐欺被害に遭いやすいのでしょう?
もちろん、若者より高齢者の方が資産を築いていることが多く、それゆえに狙われやすいのも理由の一つです。しかし、実はもう一つ理由があります。その理由とは、年齢を重ねた人の方が自信過剰になりやすい傾向があることです。2016年に内閣府が行った調査によると「自分は詐欺の被害に遭わないと思う」と回答した人の割合は年齢を重ねれば重ねるほど高くなっていることが分かりました。実際、詐欺の被害に遭った高齢者も「まさか自分が騙されるとは思わなかった」と証言していることが多いようです。
このように「自分は大丈夫だろう」という軽く考えている状態は、行動経済学においては自信過剰バイアスが働いている状態といいます。自信過剰バイアスが働いていると、詐欺に対する警戒心が薄れて「わざわざ対策なんてする必要がない」と考えてしまうのです。
詐欺被害を防ぐには、まず自信過剰バイアスを取り除く必要があります。詐欺師たちの手口は非常に巧妙で、日頃から詐欺に気をつけている人ですら被害に遭っているのが現状です。何も対策をしていなければ、簡単にお金や個人情報を騙し取られてしまうでしょう。
「自分だけは大丈夫」だとは思わず、日頃から情報収集を欠かさないことが被害を防ぐ最大の対策となります。