防犯のすゝめ

企業を狙う投資詐欺が増加傾向に。ポンジ・スキームの概要と見分け方を紹介

大手企業をターゲットにした投資詐欺が多発しています。特にポンジ・スキームと呼ばれる代表的な投資詐欺手口には要注意です。

今回は、ポンジ・スキームの概要について詳しく紹介し、投資詐欺に騙されないための見分け方を解説します。

上場企業まで絡む投資詐欺が表面化

2022年5月、「OKWAVE」を運営するネット企業「オウケイウェイヴ」が多額の投資詐欺被害に遭っていたことを明らかにしました。被害総額は50億円を超えるとのこと。

オウケイウェイヴは前年にソリューション事業を売却して特別利益を得ており、その使い道に悩んでいたとの事。その際、「IPO(新規公開株)の特別枠があるので確実に儲かります」というRaging社スニール氏の言葉を信じ、最初は3億4000万円の投資がされました。それに対し利益が1億5000万円もあり、その後も追加で投資が承認されたとのこと。

しかしオウケイウェイヴによると、その後も追加投資をしたものの、結果的に約50億円の焦げつきに至ったといい、ポンジ・スキームにはまった結果莫大な被害を受けました。

ポンジ・スキームとは?

投資詐欺の代表的な手口を「ポンジ・スキーム」と言います。アメリカの天才詐欺師、チャールズ・ポンジからその名が付けられました。

詐欺の流れとしては、まず「出資金を運用し、利益を配当金として支払う」などと巧みな言葉でターゲットから資金を受け取ります。しかし、実際には運用せず新しい出資者から集めたお金を、以前の出資者に配当金と偽って渡します。まるで資金運用でうまく利益が生まれているように装いますが、いずれ破綻してしまい、多額の損失を出してしまうのです。

ポンジ・スキームで多い手口や謳い文句は、以下の5つです。

・金銭貸借契約

・高利回り運用の提示

・少額投資が可能

・配当金を毎月支払う

・高額な紹介料

投資詐欺の見分け方

投資詐欺に騙されないためには、「不自然な高利回り」「元本保証」「紹介報酬」のキーワードに注意してください。どれか一つでも当てはまった場合は詐欺の可能性があります。

預けておくだけで高利回りを得るのは、ほぼゼロに近いと思っておきましょう。また、投資に元本保証はありません。日本では他人に投資商品をあっせんすることが禁じられていますので、紹介で報酬を得ることは不可能です。

投資を進めてくる会社が本当に信頼できるかどうかを確認することも大切です。資金運用が見える化されている業者は、比較的安全だといえるでしょう。ノーリスクハイリターンを提示している、戦略が公開されていない、といった業者はポンジ・スキームを疑ってください。

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