相次ぐ緊縛強盗事件から身を守ろう!狙われにくい家にする方法とは
2024年8月以降、1都3県では強盗事件が相次いでおり、10月末までで16件の事件が確認されています。現在は関東地方を中心に事件が起きていますが、関東地方以外で発生する可能性もゼロではありません。どの …
侵入盗が屋内に入り込む手口は、「鍵が開いていた」の他に、「ガラスを破る」が断トツです。ただし、簡単に破れないガラスだとわかると数分であきらめて去ることも多数だといいます。どのようなガラスが割られやすいのか、防犯対策と含めて見ていきましょう。
全国でも、11年連続で侵入盗の全国ワーストとなっているのが愛知県です。年間、建物への侵入盗が6,300件以上にも上り、ワースト2位の千葉県と1,200件ほどの開きがあるといいます。その被害件数は全国の1割ほどで、被害総額は約31億円にも上ります。そこでおこなわれたのが、ボランティアの防犯アドバイザーによる県民への防犯研修です。警察官も参加したこの研修では、目の前でガラスを割る手口や割れ方を見せ、一般的なガラスと防犯ガラスの防犯効果の違いが説明されました。
愛知県での侵入盗は、住居よりオフィスや店舗が被害に遭う件数が増えているものの、全国的にも住居への侵入盗に安心できる要素があるわけではありません。特に、一戸建てでは窓からの侵入が多く、ガラス破りも目立っています。侵入盗や強姦事件の5割以上が住居内で起きていることからも、まずは住居内に侵入されないことが大前提です。
実は、普通ガラスを破る時間はわずか30秒もかからないほどだというのをご存じでしょうか。しかも、音もたてずに開けることができ、いかに一般的なガラスのリスクが高いかがわかるでしょう。逆に、空き巣の7割があきらめるといわれているのが、5分以上侵入に要する住宅です。10分かかった時点で9割以上はあきらめるとされていることを考えると、窓が開きにくいように工夫しておくことが防犯に有効だといえます。
防犯ガラスは、2枚ガラスの間に強力な膜を挟み込んで抵抗力を発揮する構造です。万が一割れても破片が飛び散りにくく、台風や地震・竜巻対策などにも有効です。間に挟まれた膜の厚さや丈夫さによって、防犯ガラスの性能レベルは決まってきます。断念・遮熱性をプラスした多機能ガラスもあり、検討しがいがあるでしょう。
新しいガラスを入れるのは予算的に難しいという場合は、防犯フィルムを張る対策法もあります。その場合は、専門業者に依頼するのが、正しい性能を発揮させるポイントです。
愛知県以外の地域でも、鍵の重要性で防犯を伝える教室が開催されています。空き巣の侵入手段1位は、鍵の閉め忘れです。玄関でも窓でも、鍵の空いている建物がまず狙われるのは変わりありません。実に、約45%の空き巣侵入手口が無施錠の玄関や窓からの侵入です。留守にしていなくても、鍵を開けたままにしておく習慣は見直したほうがよいでしょう。
実は近年では、共働きの家庭が侵入盗に遭う件数が増えている点にも注目です。子供が鍵を持っているからと安心していても、子供が鍵を閉め忘れたりすることもあります。ちょっと庭に出るだけのつもりで無施錠でいた隙に、侵入されてしまうケースも珍しくありません。まずは、鍵を確実に閉めることも防犯対策で重要なことです。鍵の閉め忘れを防ぐグッズを利用したり、指差し確認、スマホでの撮影なども取り入れたりしながら、施錠を確実におこないましょう。
防犯ガラスへの交換や防犯フィルム貼りは、いつかやろうと思いつつ先延ばしにしてしまいがちです。その隙に侵入盗の被害に遭ってしまう可能性も大いにありますから、防犯対策はすぐに実行することも大切です。