防犯のすゝめ

危険ドラッグは意外と身近な場所に?子どもに迫る薬物の魔の手

「危険ドラッグなんて自分や子どもには関係ない」と考えている方は少なくないでしょう。たしかに一昔前なら薬物を手に入れるのは非常に難しいことでした。しかし、今はインターネットなどの通信技術が発達したことから、10代の子どもでも簡単に薬物を手に入れられる時代です。
今回は警察が発表した薬物に関する統計データや、子どもの間にも広がりつつある薬物の現状について紹介します。

大麻事件の逮捕者数が年々増加傾向

警察庁の発表によると、2019年に大麻関連の事件で逮捕・送検されたのは4,321人。大麻関連で逮捕・送検された人数は2014年から6年連続で増加傾向にあり、4,000人を超えたのは昨年が初めてだったとのことです。最も多い年代は20代で、初犯の割合は77.6%でした。大麻は薬物の中でもゲートウェイドラッグと呼ばれており、他の薬物に手を染めるきっかけにもなっています。
20代の逮捕・送検が多い理由は、大麻が比較的安く入手しやすい薬物だからだといわれています。覚醒剤の場合は1gで6万円以上であるのに対し、大麻は同じく1gで6千円ほど。大学の友人から譲ってもらうなど、簡単に入手しやすいことも大麻乱用が広まっている要因です。

10代で大麻に手を染めるケースも少なくない

大麻は簡単に手に入れられることから、10代の子どもたちにも悪影響を及ぼしています。福岡県では2019年に大麻関連の事件で逮捕・補導された少年の数が過去最高の45人を記録。前年に比べて20人増となっており、恐るべき勢いでペースが増えているといえます。
世界には大麻を合法化している国もあります。こうした事情も子どもたちが大麻への危機意識を低下させてしまう要因といえるでしょう。しかし若い人が大麻を乱用するのは、大人が乱用する場合に比べて依存症や学習能力低下のリスクが高くなると考えられています。そもそも大麻の乱用は法律違反ですが、そうでなくとも簡単に手を出して良いものではありません。

子どもを薬物から守るために

子どもは周囲の環境や友人からの影響を受けやすい存在です。特に最近はインターネットを使って見知らぬ人と交流する機会も増えているため、いつどこで薬物の魔の手が襲ってくるか分かりません。子どもを薬物から守るためには、常日頃からコミュニケーションを取ることが重要です。薬物依存の恐ろしさなどを伝え、決して薬物に手を出さないよう言い聞かせておきましょう。「うちの子どもに限ってそんなことはないだろう」と思ってはいけません。

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