防犯のすゝめ

そのメッセージは本物?混乱した世の中で詐欺犯は次のターゲットを狙っている

世の中が混乱した時、必ずといっていいほどこれに便乗した詐欺や悪徳商法が横行します。現在世界中を巻き込んでいる新型コロナウイルスの流行も、詐欺師にとってはターゲットを騙すための絶好の材料になるのです。
今回は最近発生している新型コロナウイルスに便乗した詐欺事件について紹介します。

LINEの新型コロナウイルスに関するアンケートを悪用した詐欺事件

厚生労働省とLINEは互いに協力し、3月31日から新型コロナウイルスに関するアンケートを実施しています。このアンケートを装い、LINE公式を装った詐欺アカウントが複数確認されました。詐欺アンケートを受け取った人によると、クレジットカードの情報を要求されるなど不審な点があったといいます。本物のアンケートでも年齢や郵便番号などの個人情報を求められることから、アンケートが本物か見極めるのが難しいと感じる方もいるでしょう。
本物のアンケートはLINEの公式アカウントで実施されています。公式アカウントはアカウント名の横に緑色の公式バッジがつくため、これがついているかで判断すると良いでしょう。また、アンケートの内容については厚生労働省の公式サイトでも公開されています。ここに公開されている以外の内容を質問された場合は回答しないよう気をつけてください。

現金給付やマスク配布も悪用される

4月1日、大阪府に住む80代女性のもとに一本の電話が入りました。電話の内容は、どこの銀行口座を使っているかなどを質問するもの。女性は不審感からすぐに電話を切りましたが、警察は新型コロナウイルスに便乗した新しい詐欺手口ではないかとみています。
他にも「コロナウイルスを除去する機械があります」「水道管についたコロナウイルスを除去します」といった商品やサービスの勧誘も相次いでおり、いつも以上に注意が必要な状況になっています。国民生活センターによると、新型コロナウイルスに関連した不審な問い合わせの件数はここ数ヶ月で急増しており、1月には152件だったものが3月には6,546件に増えているといいます。

各自治体も注意喚起を行っている

厚生労働省や国民生活センターだけでなく、各自治体においても詐欺や悪徳商法の注意喚起が行われています。新型コロナウイルスの流行は未だに収束する気配がなく、今後も次々と新しい手口が生まれていくでしょう。少しでも怪しい電話や訪問があったら、すぐに警察や消費者ホットラインに相談してください。

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