防犯のすゝめ

外交官になりすまし550万円を騙し取ろうとする詐欺。海外が絡む詐欺手口には注意が必要

外交官を装った詐欺グループにより約550万円が騙し取られる事件が起きました。国際絡みの詐欺は年々増加傾向にあるため、厳重な注意が必要です。

今回は国際関連の詐欺事例や女性が狙われやすい国際ロマンス詐欺について解説します。

京都市左京区で外交官を装った詐欺事件が発生

9月27日、詐欺容疑の疑いで49歳男性が京都府警京丹後署によって逮捕されました。男は外交官になりすまし、 仲間と共謀した上で、60代女性から約550万円を騙し取ろうとしたとのこと。

被害者の女性に対し、「シリアから日本人医師を出国させるため、今すぐに550万円が必要」と虚偽のメッセージを携帯電話に送信。その他、「現金を取りに行く」といった電話も複数回かけていたと言います。しかし特殊詐欺で使用する口座を開設した、という容疑で同署に連行され、事件は未遂に終わりました。

国際絡みの特殊詐欺事件は、焦りや不安といった被害者の心理を誘導しやすいため、年々増加傾向にあります。手口のパターンも巧妙化しており、今後はさらなる注意が必要と言えるでしょう。

国際的詐欺事件の種類

海外関連の詐欺にはいくつか種類があり、どれも巧妙な手口でターゲットを狙ってきます。詐欺被害を防ぐには、種類や手口のパターンをあらかじめ認識しておくことが重要です。

以下、代表的な国際的詐欺の種類です。
1. マネーロンダリング型詐欺
2. 架空貿易取引型詐欺
3. 国際入札勧誘型詐欺
4. 投資型詐欺
5. 査証取得型詐欺
6. 国際ロマンス型詐欺
7. 送金先変更詐欺
8. SNS利用型詐欺
9. 電子商取引サイト詐欺

最近では特に「投資型詐欺」と「ロマンス型詐欺」が多い傾向にあります。どの詐欺にも共通している対策法は、高額な送金を求められた時は一度立ち止まって詐欺を疑うことです。また万が一送金してしまった場合はすぐに警察へ連絡するようにしてください。

女性は特に「国際ロマンス型詐欺」に注意

女性被害者で圧倒的に多いのが「国際ロマンス詐欺」と言われる手口です。SNSで知り合った外国人男性の甘い言葉に誘惑され、高額請求にも安易に応じてしまうのが特徴。男性は軍人、医師、国連職員、船員、資産家などを名乗る場合が多いと言われています。

恋愛心理をついた手口であるため、被害者自身が詐欺だと気づきにくいのが厄介な点。さらに、一度に大金を求めるのではなく、少しずつ要求してくる場合が多いので、騙されているという感覚が少ないのも特徴です。気づいた時には騙し取られた合計が高額になっていた、という被害者が多くいます。

詐欺に遭遇した場合は冷静に対応し、絶対に送金してはなりません。すぐにお金が必要と迫られても一切断るようにしてください。警察へ届け出る時のために、メッセージや写真などは全て残しておきましょう。

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