自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
最近は店舗や病院など、さまざまな場所で防犯カメラを目にする機会が増えました。防犯カメラの性能は以前より向上しており、今では薄暗い場所でもかなり克明に映像を記録できる商品も登場しています。
今回は自治体などで防犯カメラが活用されている事例や、防犯カメラを設置することによる犯罪・迷惑行為抑止の効果について紹介します。
悪質・迷惑な客引きを減らすべく、福岡県福岡市は市内の各地に防犯カメラを設置することにしました。3月中に11台の防犯カメラを設置し、4月以降にも10台ほどの設置を計画しているとのことです。また、4月からは巡回パトロールがほぼ毎日実施される予定となっています。
福岡市が昨年11月に行った調査によると、客引きは1日で150件ほど確認されていることもありました。防犯カメラの設置はこの調査結果を受けて決定したものです。
防犯カメラは4月から録画を開始することとなっており、記録した映像は1ヶ月間保存されるとのこと。悪質な客引きが行われている場所を監視しつつ、指導員がパトロールを行う形で客引き対策が行われます。
JR西日本の岡山支社は、瀬戸大橋線を走る一部の車両に防犯カメラを設置しました。この防犯カメラは停車時間も含めて常に録画されており、カメラと扉付近には「防犯カメラ作動中」と書かれたステッカーも掲示されています。
防犯カメラ設置のきっかけとなったのは、2018年以降から発生している座席シートへの切りつけ事件です。これまで同様の被害が13件続いていたことから導入の検討が始まりました。この防犯カメラで記録した映像は1週間ほど保存されます。また、乗客のプライバシーを守るため、防犯カメラを取り扱う社員は限定するなどの管理が行われています。
犯罪行為や迷惑行為を記録するために設置される防犯カメラですが、設置するだけでも犯罪・迷惑行為の抑制につながります。自分の行動が記録されているかもしれないと思えば、躊躇してしまうのも当然といえるでしょう。以前はかなり高価だった防犯カメラも、最近は数万円で購入できる商品が登場しています。空き巣などの被害を防ぐため、自宅に防犯カメラを設置することも検討してみてはいかがでしょうか。
ただ、いくら1台あたりの費用が下がっているとはいえ、防犯カメラを複数台設置しようと思えば費用がかさみます。そんな時はダミーの防犯カメラを設置することも検討してみましょう。映像を記録することはできませんが、犯罪や迷惑行為を抑止する効果は期待できます。