自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
新型コロナウイルスの影響で自宅待機やテレワークを始めている方も多いでしょう。自分が家にいれば空き巣の心配はないと思うかもしれませんが、それでも油断は禁物です。今回は最近報道された空き巣事件や侵入窃盗から身を守る方法などについて紹介します。
4月9日、神奈川県警は90件以上の空き巣やひったくりを繰り返した20代の男性を追送検しました。この容疑者は2019年の11月28日に起きた空き巣事件で逮捕されており、今回以前にも窃盗やひったくりで3回の追送検を受けていたとのこと。逮捕された時点でも200万円ほどの被害があると判明していましたが、今回の追送検によって被害総額はさらに増え、1,600万円ほどになるとされています。警察の調べに対し男は容疑を認めているとのことで、盗んだ金品は生活費などにあてられていたとされています。
警察庁が公表しているデータによると、侵入窃盗の発生件数は年々減少傾向にあるとされています。過去最多となったのは2002年の約33万8千件。2016年には7万6千件程度と4分の1以下に減少しました。機械警備システムの普及などが減少の要因の一つであると考えられています。なお、住宅への侵入窃盗は全体の6割程度だったとのことです。
発生件数自体が減っているとはいえ、これは12分に1件の住宅が被害に遭っているものと計算できます。侵入窃盗の被害に遭ってしまえば、金品を盗まれることはもちろん鉢合わせた犯人に怪我を負わせられる恐れもあります。被害を未然に防止するためにも事前の備えが重要といえるでしょう。
住宅への侵入窃盗で最も多い侵入ルートは鍵をかけ忘れたドアや窓です。この侵入ルートが過去に起きた侵入窃盗の約半数を占めています。無施錠に続いて多いのはガラス破りであり、この方法による侵入は全体の3割ほど。つまり、施錠をしっかりと行いガラスに防犯フィルムを貼るなどの対策をしておけば約8割の侵入窃盗を諦めさせることができるといえます。
防犯対策をするお金がないと思う方も多いでしょうが、お住まいの自治体によっては防犯対策を行うことで助成金がもらえることもあります。たとえば、東京都の中央区や港区などでは自宅に防犯カメラを設置することで最大2万円の助成金を受け取れます。また、防犯フィルムや録画機能付きのドアホンを設置することも助成金支給の対象となっています。もし防犯対策に取り組むのであれば、こうした助成金の制度を活用できないかも調べてみましょう。