自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
詐欺の手口は次から次へと新しいものが登場します。今回紹介するのはスミッシングというフィッシング詐欺の一種についてです。被害が増加している背景や、どのようにして被害を防げばいいのかについてご紹介します。
スミッシングとは、電話番号が分かっていればやり取りできるSMSを悪用し、銀行や通販会社、運送会社などを装ってターゲットを騙すフィッシング詐欺の一種です。例えば、SMSで「不在のため荷物を持ち帰りました」などというメッセージとともに、配送会社の公式サイトに似せたフィッシングサイトのURLを送信する手口が挙げられます。このメッセージを本物だと勘違いしたターゲットはSMSに記載されているURLへアクセスしてしまい、その先で住所などの個人情報を入力してしまうのです。
スミッシングで被害に遭う人の数は2019年の1月頃から急増しており、1ヶ月で数万人もの人が詐欺サイトに誘導されているといいます。被害に遭うだけでなく、ターゲットのスマホを踏み台にして、さらに他のスマホへ同様のメッセージを拡散する手口も確認されているとのこと。自分が被害に遭わないためだけでなく、知り合いを巻き込まないためにもスミッシング対策を考えておく必要があるといえます。
詐欺師がSMSを悪用する理由は、メールよりもメッセージが届きやすい点にあります。メールであれば、システムが怪しいと感じたメッセージはほとんどが自動的に迷惑メールとして処理されます。しかし、SMSは電話番号さえ分かっていれば確実にメッセージが届いてしまいます。また、SMSは到達率・開封率が高い上に、セキュリティ対策が取られていません。このように、ターゲットに効率良く接触できることからスミッシングという手口を選ぶ詐欺師が増えていることが被害増加の要因になっています。
携帯会社もスミッシングを放置しているわけではありません。怪しい通信を繰り返していると思われるユーザーをブラックリストに登録するなど、その都度対策を講じています。とはいえ、この対策では携帯会社が後手に回っています。すべてのスミッシングを完全にブロックできているわけではありません。
スミッシング被害を完全に防ぐには、私たち利用者が詐欺の手口について理解を深め、自衛の意識を高めることが重要だといえます。このような詐欺手口が存在していることを、できればあなたの家族や友人にも伝えてあげてください。