防犯のすゝめ

日本で最も多い盗難は自転車!警視庁がおすすめする対策法と盗難保険の注意点

盗難被害のうち最も多いケースは自転車盗難です。未成年から高齢者まで使う身近なものだからこそ、あらためて盗難予防の対策を考え直す必要があります。

この記事では、警視庁公認の盗難防止策と盗難保険の注意点について解説します。

自転車盗難対策に鍵かけ徹底を呼びかける

2022年12月、山口県宇部市では宇部工業高校の生徒たちが自転車盗難を防ぐための呼びかけを行いました。近年、山口県内の駅周辺で自転車の盗難事故が多発していることから、少しでも被害を抑制するために実施された活動です。

JR琴芝駅前でおよそ20人の高校生や警察が集まり、鍵かけ徹底をお願いするチラシを配布しました。JR琴芝駅は特に高校生の利用が多い駅の一つで、盗難防止には鍵かけが重要だと認知させるために高校生自身が積極的に呼びかけに参加したとのこと。

宇部警察署によると、市内で発生した自転車盗難被害は110件にも上り、昨年同時期と比較して20件ほど増加していました。そのうち、約8割が無施錠だったことがわかっています。

生活安全課の担当者は「今後も呼びかけや防犯点検を徹底し盗難防止に努めたい」と話していました。 

自転車を盗まれないための対策

自転車盗難は他の窃盗罪よりも軽く考えられがちですが、万が一被害に遭った場合は、生活に大きな支障をきたしてしまいます。日頃から盗難対策の徹底を意識し、この機会に防犯対策を徹底しましょう。

警視庁が推奨する自転車盗難対策は以下の5点です。

・少しの間でも自転車から離れる時は必ず鍵をかける

・防犯性の高い補助錠を使用する

・自転車防犯登録をする

・防犯性の高い駐輪場に停める

・住宅の敷地内でも必ず施錠する

防犯性能の高い鍵は、シリンダー式馬蹄錠・U字ロック・ジョイントワイヤー錠の3つがおすすめです。また、補助鍵を使用することにより利用者の防犯意識が高いことを示せるので、盗まれにくくなるというメリットもあります。

自転車盗難保険の注意点

自転車保険は盗難防止に心強い存在となってくれますが、いくつか注意点もあります。理解していなければ「保証されなかった!」と予想外の事態を招くこともあるため、必ずチェックしておきましょう。

盗難保険に入る前提条件として「防犯登録されている」ことが必須となります。保険料は定額ではなく、自転車購入額の7%が年間に支払う料金です。また、補償金額も購入金額の70%となっており購入時の金額によって違ってきます。

中古自転車も保険への加入は可能で補償金額は新車と同額ですが、購入1ヵ月以内という条件が付いてきます。ただし、フリマアプリなど個人間で取引した自転車は補償対象外です。

また、鍵のかけ忘れによる盗難は補償されないので注意してください。サドル部分のみ、といった自転車の一部分だけ盗まれた場合も保険は下りません。

自転車盗難保険に入っているからと安心せず、防犯登録や施錠は徹底して行うようにしましょう。

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