相次ぐ緊縛強盗事件から身を守ろう!狙われにくい家にする方法とは
2024年8月以降、1都3県では強盗事件が相次いでおり、10月末までで16件の事件が確認されています。現在は関東地方を中心に事件が起きていますが、関東地方以外で発生する可能性もゼロではありません。どの …
空き巣に入られにくい家は共通点があるといいます。犯罪心理学の研究が進んだため、ある程度のことまで把握できるようになりました。どのような心理状態で泥棒が空き巣をするのでしょうか。
庭のガーデニングに力を入れる家庭は、空き巣に入られにくいと考えられています。その理由は、泥棒に対して「庭にも注意を配る家だ」という印象を与えるからです。泥棒は人の注意が払われる場所を嫌います。
ガーデニングに限らず、防犯カメラの設置も空き巣対策に有効です。機械による監視体制が泥棒にとっての抑止力になります。自治体や企業のほか、一般家庭が防犯カメラを設置するケースも見られるようになりました。犯罪自体を起こしづらい環境整備が進んでいるのです。
犯罪心理学の研究が進み、多くの事件の犯人は一般人と変わらない、普通の価値観を持つ人であることがわかりました。彼らはさまざまな選択肢の中から犯罪を選んだという考えです。そこで、犯罪が起きやすい環境について注目が集まっています。
先の例をもとに考えてみましょう。ガーデニングをしていない住宅は、庭に注意が払われておらず、空き巣に入られやすいです。経済的に困窮している人がその住宅を目にし、家人がおらず、侵入ルートを確保できそうであれば、高い確率で空き巣が起きると考えられます。誤解を恐れず言えば、被害者の行動が泥棒を誘発しているのです。
泥棒が空き巣に入るまでの心理的経過を詳しく見てみましょう。
まず、泥棒が空き巣する家を発見する段階です。留守で侵入するスキのある自宅かつ、そこに金目のものがあると侵入したいという欲求が生まれます。次に、泥棒はバレるリスクを考えますが、死角が多くて侵入が目立たない家なら泥棒をしてもバレません。リスクよりリターンの大きさが勝つでしょう。最後に、泥棒は簡単に侵入できるか、現実的にシミュレーションします。簡単にガラスを破って侵入できる、鍵のピッキングが容易と判断して空き巣を行うのです。
犯罪心理学から考えると、外から住宅のことがわからない家作り、泥棒を監視する体制づくり、窓ガラスや鍵の強化は、泥棒対策にたいへん有効であるとわかるでしょう。泥棒は生まれつき特殊な心理構造をしているわけではありません。泥棒を生まない社会を作るためにも、ご家庭の監視体制は強化するように努めましょう。