自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
ガスや水道などに関するニセの点検を行い、点検費用などを騙し取る詐欺事件が後を絶ちません。お金を騙し取られるだけならまだしも、中には暴力を振るわれた事件もあるなど、命の危険に晒された人も存在します。
今回はニセの点検が増えている現状を紹介するとともに、ガス会社各社の反応などについて紹介します。
9月22日、東京都世田谷区の住宅に、2人の男がガスの点検を装って押し入りました。男らは住宅に住む80代の夫婦を縛るなどした上で「殺すぞ」と脅して現金を奪い去ったといいます。実は今、このような事件が首都圏で多発しているのです。
手口として多いのは、犯行前に電話をかけることで在宅を確認するものです。単に在宅を確認するだけでなく、家族構成や資産状況について聞き出すケースもあります。その後、自宅へ押しかけて強盗を実行。このような手口はアポ電と呼ばれています。
アポ電が増えている要因としては、振り込め詐欺など従来の詐欺が通用しにくくなったことと、新型コロナウイルスの影響で家にいる時間が長くなり、空き巣に入りにくくなったことが挙げられています。
各ガス会社も自社の名を騙る詐欺・強盗事件が多発している状況を受け、各社の公式サイト内で注意喚起を行っています。被害の多くは点検費用や修理費用を騙し取るものとのことですが、実際にガス設備を見せてほしいと家に入り金品を盗み取るケース、ガス会社のアンケートという名目で口座番号などの個人情報を聞き出そうとするケースも確認されています。
ガス会社各社は「顧客の家に伺う際は、制服を着る、身分証明書を携帯するなど、必ず自社の者だと分かるようにしている」と注意を呼びかけています。また、もし少しでも不審に感じることがあれば、お客様センターなどの問い合わせ窓口に相談してほしいとも呼びかけています。
詐欺師や強盗犯が装うのはガス会社の職員だけではありません。10月16日には、神奈川県横浜市の公式サイトで、水道局の職員を装った不審な連絡が相次いでいるとの情報が公表されました。事例として挙げられていたのは、漏水調査や水質調査といった名目で浄水器などを購入させようとするケースや「今月は現金で集金することになった」などと現金を騙し取るケース。ガス会社での注意喚起と同様に、何か不審な点があれば水道局のサービスセンターまで連絡してほしいと呼びかけています。