防犯のすゝめ

車の窃盗被害が頻発!犯行手口と対策方法を解説

自動車の窃盗というと、本人が油断している隙に車の鍵を盗んだり、車上荒らしをイメージしたりする方が多いかと思います。しかし、ここ最近急増している手口にリレーアタックと呼ばれるものがあります。
今回はリレーアタックで自動車が盗まれた事例を紹介するとともに、リレーアタックの概要や対策について解説します。

高級車の窃盗で男らが逮捕

9月23日までに、静岡県警は高級車を複数台盗んだ男ら4人を逮捕していたことを公表しました。逮捕された4人はいずれもブラジル国籍で、年齢は30代。このうち3人は自動車関係の仕事に就いていたといいます。
静岡県内では、これまで特定の高級車の窃盗被害が相次いでいました。窃盗の手口はスマートキーの電波を不正に取得するリレーアタックというもの。警察は男ら4人が組織的に高級車の窃盗を計画・実行していたとみて捜査しています。なお、警察は逮捕された男らの認否は明らかにしていません。

リレーアタックに要注意

警視庁の発表によると、自動車の窃盗被害は2003年から減少傾向にあるものの、リレーアタックによる被害は増加傾向にあるといいます。この手口であれば、実際にスマートキーを盗み出さなくとも、ロックの解除やエンジンの始動が簡単にできてしまいます。
自動車の盗難場所で最も多いのは自宅の駐車場であるとのこと。自動車盗難におけるキーなしの比率はおよそ75%となっており、盗難被害に遭った車の4台に3台はキーがない状態、つまり付近に鍵を忘れたといった過失がない状態で車を盗まれたといえます。
盗難件数が多いエリアは1位が大阪府。その後は茨城県、愛知県と続きます。いずれの地域にも共通しているのは、付近に国際的に使われている港があるということ。盗んだ車はこうした港から海外に流れてしまっているものと考えられます。付近に港がある地域に住んでいる方は、より一層の注意が必要といえるでしょう。

リレーアタック被害を防ぐために

スマートキーはボタンを押していない状態でも、常に微弱な電波を発信しています。最も簡単な対策は、節電モードに切り替えて完全にスマートキーから電波が漏れないようにすることです。節電モードがないスマートキーであれば、電波を遮断するキーケースや金属製の入れ物に保存しておく必要があります。このような商品はカー用品専門店やホームセンターで購入できます。万が一車が盗まれてしまった場合に備え、GPSや警報機を設置するのも効果的な対策です。

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