防犯のすゝめ

男児が児童ポルノ被害に遭わないための自衛策は?

男児をターゲットにした、児童ポルノ被害が相次いでいます。児童ポルノといえば、日本では女児が狙われるケースが多かったものの、最近では男児の児童ポルノ被害が急増。被害に遭わないために、男児はどのような自衛策をとるべきなのでしょうか。

通称・社交界のプリンスの逮捕で明らかになった男児児童ポルノ被害

先ごろ児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)容疑などで警視庁少年育成課に逮捕された熊谷裕樹容疑者。社交界のプリンスとあだ名されたセレブは、その日本人離れした優雅な生活が話題となり、バラエティー番組に出演するなどして注目されていました。

しかし、元ジャニーズJr.の18歳少年に対する傷害容疑で逮捕されました。被害者の少年との接点が、熊谷容疑者によるJr.の引き抜き行為にあったとわかり、業界関係者からも命知らずの行為と噂されているといいます。

引き抜きによって集められた少年たちは、熊谷容疑者が主催するパーティーに招かれ、うち数人がホテルでみだらな行為をされ、スマートフォンで全裸写真を撮られるなどの性的被害に遭ったといい、引き抜き行為自体をジャニー喜多川氏も警戒していました。

男児ポルノ撮影グループの摘発による小学校教諭の逮捕

本来であれば、子供を守る立場である教育関係者による児童への性犯罪も後を絶ちません。横浜地裁では、強制わいせつや児童買春・ポルノ禁止法違反などの罪で、45歳の元小学校教諭に懲役3年(求刑懲役4年)の判決を言い渡しました。被告は、静岡県内のマンションや東京都郊外の入浴施設にて、男児の下半身を触ったり動画を撮影したりしたといいます。

被告が逮捕されたのは、神奈川県などの7県警が2つの男児ポルノ撮影グループを摘発したのがきっかけ。 摘発されたグループでは、相互にSNSを通じて撮影画像などを交換していたのです。これらのグループで被害に遭ったとされる男児は、百数十名以上にも上るといいます。

男児がポルノ被害に遭わないための自衛策

女児のみならず、男児までも児童ポルノ被害に巻き込まれる恐れのある昨今。子供は被害に気付いていないことも多く、なかなか明るみに出にくいのが問題視されています。男児でも性犯罪の対象として狙われるのだということは、身近な大人が日頃から教えておかなければなりません。

子供を狙った性犯罪事件では、声かけをされる段階で怪しいと思うことがポイントです。ここで紹介した児童ポルノ事件でも、声かけの内容は「お肉があるからステーキを食べよう」だったのだとか。警戒心がない男の子では、単純に魅力に引き込まれてしまう可能性があります。「写真を撮らせて」だけでなく、「ゲームで遊ぼう」「ゲームのアイテムをあげる」などの声かけにも気を付けるようにと、子供に注意しておくことが大切です。

体を触られたり、撮影をされていたりしてすら、性犯罪に巻き込まれているという自覚がない男児もいます。男の子であっても、他人に体を触らせる、見られることがよくないと教えるのは大切ですが、子供を怖がらせないようにするのもポイントです。そこで意識させておきたいのが、プライベートゾーンについて。自分だけの場所は他人に見せることも触らせることもよくない、水着を着たときに隠れる場所はプライベートゾーンだと教えるのがよい方法です。

プライベートゾーンを見たがる人、触りたがる人に出会ったら、キッパリ断ってすぐに逃げるように教えることも重要。自分の身を守るように即行動すること、些細なことも大人に報告する大切さも教えるようにしましょう。

男児を性犯罪から守る5つのポイントは、以下の通り。
・見知らぬ人からの誘いは、キッパリ断ること。
・変な人、嫌な感じと少しでも感じたら、ただちにその場から離れること。
・ひとけのない道や暗い道は、通らないようにすること。
・人目につきにくい、駐車場・空き地・空きビルなどでは遊ばないこと。
・ひとりぼっちにならず、友達と一緒に行動すること。

子供がひとりでいるときが狙われやすい、児童ポルノ事件。被害に遭わないようにするためには、子供自身が危ないことを意識することが大切です。女の子だけでなく、男の子にもしっかり注意をうながすように、日頃からよく話し合うようにしましょう。

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