防犯のすゝめ

相談乗るふりをして犯罪行為を行う!?未成年者とSNSの付き合い方を考える

SNSで知り合った男性に未成年者が連れ去られるという事件が起きました。夏休みは特にSNS原因の犯罪が発生しやすく、注意しておかなければなりません。

今回はSNSに関連した事件の実態、SNSとうまく付き合うコツについて紹介します。

SNS原因の犯罪被害が後を経たない。特に夏休みは要注意。

SNSを通じて知り合った鹿児島県内の10代女子児童を連れ出したとして、福岡県在住の40代男性が逮捕されました。「#学校に行きたくない」といったハッシュタグを狙い、悩み相談に乗るふりをして女子児童に近づいたとのこと。

このようなSNS絡みの犯罪事件は年々増加しており、警視庁の調べによると、2020年には18歳未満の被害者は1800人以上もいることが分かりました。被害者の約8割は「フィルタリング機能」をスマートフォンに設定していなかったとのことです。

児童相談の担当者は、「夏休みはスマホの使用時間が増加するため特に注意が必要です。フィルタリング機能を確実に設定し、怪しいサイトは見ない・不審な人にはメッセージを送らない、などの対策を取ってほしい」と話しています。

実際の被害件数や事例

平成27年〜令和元年の統計データによると、SNSを通じて被害にあった未成年者は令和元年に2082件を記録し、過去最高となりました。

実際の被害事例で多いのは、「未成年者誘拐被害」「児童ポルノ被害」「ストーカー被害」の3つです。誘拐被害では、SNS上で知り合った人に悩みを解決してあげるなどとうまく誘導され、そのまま自宅に連れ込まれてしまった、という事例があります。またポルノ被害で多いのは、交際相手に裸の写真を送ってしまいSNSで拡散された、という悪質な手口です。ストーカー被害においては、SNSにアップロードした写真の背景や位置情報などから居場所が特定されてしまったケースが増加しています。

どれも身近に起こりうる事例なので、未成年者をはじめすべてのネット利用者はSNSの使い方を改めて考え直す必要があります。

SNSの使い方を今一度見直そう

増加し続けるSNS被害を拡大させないために、各個人がSNSとの付き合い方を再確認しなければなりません。

基本的なことですが、SNSを通じて知り合った人とは簡単に会わないようにしましょう。電話の声やメッセージだけでは、相手の本当の姿は分かりません。良い人を装ったり、なりすましの可能性もあります。

SNSに投稿する写真にも注意が必要です。写真に写りこんだ背景や建物などの情報から、現在地や住所などの個人情報が漏れてしまうことがあります。写真の画質を落としたり、公開範囲を制限するといった対策を取りましょう。また位置情報共有機能はできるだけ使わない方がベターです。

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