防犯のすゝめ

睡眠薬による強盗・強制性交の被害が相次ぐ。性犯罪への対策・対処法を解説します

睡眠薬入りの酒を飲ませ強盗や強制性交を行う事件が多発しています。自分が被害者とならないためには、あらかじめ性犯罪について知っておく必要があります。

今回は性犯罪リスクを減らす方法、被害を受けた場合の対処法について詳しく解説します。

睡眠薬入りの酒を飲ませ強盗・強制性交を行う事件が続く

2021年10月、名古屋市内のホテルで無職、北川飛我容疑者(27)が強盗や強制性交の疑いで逮捕されました。男は女性に対し、睡眠薬入りのアルコールを飲ませて眠らせた後、性的暴行を行った上で財布から現金3万円を奪い取ったとのこと。

取り調べに対し北川容疑者は「薬は入れていません。お金はもらいました」と容疑を否認。しかし女性の体からは薬の成分が確認されており、虚偽の供述をしていると疑っています。

同市内では同じような被害が相次いで発生しており、警察は注意喚起を促しています。「特に性的被害は女性の精神的ダメージが大きいため、早急に被害撲滅への対策を取る必要がある」と話しています。

性犯罪のリスクを減らすために覚えておくべきこと

性犯罪に遭わないために日頃から注意しておきたいことを紹介します。

性犯罪は帰宅時に起こるケースが多くなっています。そのため、明るい道や人通りの多い場所を選んで歩くことを忘れないでください。歩きスマホやイヤホンの付けっぱなしは犯罪者に気付きにくくなるため、できるだけ避けた方が良いでしょう。万が一の時に備えて防犯ブザーや防護グッズを身に付けておくのも効果的です。

また家の玄関前やマンションのエレベーターで被害に遭うこともあります。玄関の鍵をかけるまでは決して気を緩めず、周囲への注意を怠らないようにしましょう。見知らぬ男性とエレベーターで2人になりそうな時は階段を使ったり、乗るタイミングをずらしたりすると安心です。後から乗ってきてしまった場合は、後ろから襲われないよう操作盤の前で壁を背にして立つようにします。

ちょっとした意識が性犯罪予防には最も効果的です。日頃からリスクを考えた行動を心がけましょう。

性犯罪に遭ってしまったときは

もしも性犯罪に遭ってしまった時は1人で抱え込まず、家族や友人など信頼できる人へ相談するようにしてください。警察や市の相談窓口へ連絡するのも良いでしょう。

適切に対処しないと「血圧異常」「不眠」「めまい」などの身体的症状や「うつ」「不安感」「恐怖感」「対人恐怖症」といった精神的症状の後遺症が残る可能性があります。

性交があった場合は早急に緊急避妊法を受ける必要があります。感染症の恐れもありますので必ず病院へ行って検査を受けるようにしてください。また精神的ダメージが大きい時は精神科や心療内科でカウンセリングを受けるべきです。専門のカウンセラーにより少しずつ症状を和らげることができます。最終手段として、法的手続きも視野に入れてください。被害者拡大防止のため、名誉回復のためには必要な手段の一つです。

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