自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
侵入窃盗と聞くと、やはり空き巣をイメージする方が多いでしょう。しかし、窃盗犯は住人が在宅しているタイミングを狙うこともあるのです。こうした侵入窃盗は居空き、もしくは忍び込みと呼ばれています。
今回は最近発生した窃盗事件を紹介するとともに、近年増加傾向にある居空き・忍び込みの窃盗についても解説します。
3月6日、兵庫県警は窃盗・住居侵入の疑いで4人の男性を逮捕していたと発表しました。事件が起きたのは今年の2月28日。男らは兵庫県神戸市に住む60代男性の家へ空き巣に入り、現金約8万円を盗み出しました。逮捕された男の一人は昨年の1月18日にも空き巣を行っており、460万円相当の金品を盗み出していたとされています。警察の発表によると、4人は以前からグループとなって空き巣を繰り返していたとみられています。
また、埼玉県・千葉県においては公判中にも関わらず空き巣を重ねた30代の男が追送検されました。警察によると、男は昨年の1月に別の窃盗容疑で逮捕され有罪判決を受けており、今回は37件の民家から500万円相当の金品を盗んでいたとのことです。
今年に入ってから、新型コロナウイルスの影響で自宅待機・テレワークを行う方が増えました。とはいえ侵入窃盗犯の数は減っておらず、家にいるから安心と考えるのは危険です。むしろ家の中で泥棒と鉢合わせする機会が増えたともいえるため、侵入窃盗対策はこれまで以上に気を引き締めて行う必要があるともいえます。また、ゴミ出しやコンビニへ出かけるといった、わずかな時間を狙って待ち伏せしている犯人も少なくありません。
居空き・忍び込みの窃盗は年々増加傾向にあります。その理由は、銀行預金をする人が増え、現金を自宅に置いておく人が減ったから。特に若い人はまとまった現金を自宅に置きっぱなしにすることはあまりありません。そのため、窃盗犯は確実に現金や通帳を自宅に置いているタイミングである在宅中を狙うようになったのです。
居空きの窃盗は、施錠されていない玄関や窓から侵入するケースが大半を占めます。玄関の鍵を開けっ放しにする方は少ないでしょうが、窓についてはどうでしょうか。マンションの高層階に住んでいるから大丈夫と思う方もいるでしょう。しかし、2016年にはマンションの38階の部屋へ、屋上からロープをつたって侵入した事件も発生しています。侵入されにくい場所だからと油断せず、常に施錠を確認することが窃盗被害に遭うリスクを下げるのです。