防犯のすゝめ

警察が犯罪を行うことも!?相手が誰であれ自衛意識が必要

市民を守るはずの警察官が犯罪者になってしまった……。まるでドラマのような話と思うかもしれませんが、こうした事件は現実に起こっています。警察官がすべて信用できないというわけではありませんが、どんな時でも自衛意識を持つ必要があることは間違いないでしょう。今回は警察が起こした事件の一例を紹介します。

現役の警察が起こした事件

2月19日、神奈川県において、交番にいた警察官に対し暴行を加えた容疑で40代男性の警部が逮捕されました。逮捕された警部は自宅近くの交番にいた警察官2名に対し、胸元を掴むなど職務を妨害する行為を行ったとされていますが、本人は容疑を否認しているといいます。
県警の発表によると、逮捕された警部は2019年の11月頃から、職場で暴言を吐くなどの問題行動を何度も繰り返していたとのこと。事件が起きた日も交番にいた警察官と言い争いを始め、激昂した末に暴行を加えたといいます。
神奈川県警は逮捕された警部のおかしな様子に以前から気づいており、専門の医療機関を受診するよう指示を出していました。容疑者は調べに対し、事件とは無関係の話を供述しているといいます。

警察の立場を悪用した事件も

2019年の6月には、京都府において、30代の男性警察官が70代の一般男性から1,000万円以上の現金をだまし取ったとして逮捕されています。逮捕された警察官は被害者に「現金を預かっておく」などと嘘をつき、500万円をだまし取ったとのこと。これ以外にも「預かって調べておく」といった説明で現金680万円をだまし取ったとされています。
京都府警の発表によると、容疑者は以前から個人的に投資を行っており、だまし取った現金もこの投資に使われていたのではないかとのこと。容疑者は特殊詐欺の調査を行う上で被害者と知り合っており、まさに警察の立場を悪用した事件といえるでしょう。
過去には奈良県警の巡査部長が賄賂を受け取った、兵庫県警の警部補が窃盗を行ったという事件もあります。残念ながら相手が本物の警察官でも油断して良いとはいえません。

少しでもおかしいと思ったら

金融機関の職員や警察のフリをする詐欺師がいることは知られていますが、今回紹介したケースのように本物の警察が詐欺に及ぶケースもゼロではありません。また最初に説明した通り、現職の警察官が暴行事件を起こすこともあるなど、警察だから絶対に安心と考えるのも正しい判断とはいえないのが現状です。
たとえ相手が本物の警察であったとしても、何かおかしいと思ったら他の警察とも話してみる必要があるかもしれません。

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