防犯のすゝめ

警視庁がメタバースを活用開始!あらためてメタバースの基礎知識を解説します

近年、さまざまなシーンで注目されているメタバース。警視庁のサイバーセキュリティ訓練にもメタバースが使用され始めました。しかしメタバースをしっかり理解できていない人も多いでしょう。

この記事ではメタバースの概要や、VRとどう違うのか、メリットなどを詳しく紹介していきます。


メタバース上でサイバーセキュリティ訓練が可能に

2023年7月、警視庁は大日本印刷株式会社のメタバース技術によるサイバーセキュリティ訓練を開始することを発表しました。警視庁職員や大学の関係者などに向けて、2024年1月からサービスを提供し始める予定です。

訓練内容はロールプレイング型となっており、予測不能な事態が発生した場合の適切な対処法を仮想空間で訓練できます。従来と異なり、実際に事件が発生したシーンをより体感的に学べるため、実践力が身につきます。また、複数名が同時に参加できるため、時間や場所を制限されることもありません。受講者同士はボイスチャット機能でコミュニケーションを取れるため、お互いに協力し合いながら訓練できます。

今後はサイバーセキュリティ訓練に加え、研修やワークショップなどもメタバース上で可能になることが期待されています。


メタバースの概要やVRとの違いとは?

メタバースとはインターネット上の「仮想空間」のことを指します。超越を意味するメタ、宇宙という意味のユニバースをかけ合わせた造語です。

メタバース上ではアバターと呼ばれる自分の分身を作成し、現実世界と同じような空間で活動します。他のアバターと交流することも可能で、三次元と見分けがつかなくなるほど精巧な仕組みになっています。リリース当初は主にゲーム分野で活用されていましたが、現在ではビジネスなどの場面でも使われ始めています。

メタバースと混同されやすいのがVRです。似て非なるものであり、メタバースは仮想空間そのもの、VRは仮想空間に使われる技術やデバイスを指します。VRで一般的に知られているのはゴーグル(ヘッドセット)です。大きなメガネのような見た目で、装着することで三次元の仮想空間を体感できます。

VRはメタバースをよりリアルにしてくれる手段とイメージしておきましょう。


メタバースのメリット・デメリット

メタバースは夢のような技術ですが、メリットがある一方デメリットも存在します。

まず、メリットとしては以下のような点が挙げられます。

・最先端のエンターテインメントを楽しめる

・時間や場所の制限がない

・新しいビジネスに広がる

仮想空間では物理的な制限がないため、時間や場所にとらわれず世界中の人とリアルな交流が可能です。メールやビデオ通話よりも現実的なコミュニケーションが取れるため、まるでその場にいるような感覚を味わえます。バーチャルオフィスという新たなビジネス手段としても活用されていくでしょう。

一方、デメリットは以下のとおりです。

・三次元の世界に依存してしまう

・セキュリティ問題

メタバース上では自分の理想とする世界を作れるため、楽しさのあまり没入してしまう可能性があります。現実世界に戻れなくなり、どちらの世界が本物かわからなくなってしまう人が出てくるかもしれません。また、サイバー犯罪に巻き込まれた場合、アカウントの乗っ取りや詐欺に遭うことも考えられます。

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