防犯のすゝめ

身内や警察になりすます詐欺行為!被害者にならないためには?

身内や警察になりすますのは詐欺の常套手段です。自分は騙されないと思っていても、いざ電話がかかってきた時に冷静な判断をするのは難しいでしょう。
今回は最近発生したなりすまし詐欺事件を紹介するとともに、なりますし詐欺への対処法についても解説します。

なりすまし詐欺が相次いでいる

5月31日、福島県において、詐欺の容疑で逮捕されていた30代の男性が送検されました。容疑者は5月7日、複数人と協力して80代女性からキャッシュカードをだまし取った疑いがかけられています。手口は典型的ななりすまし詐欺で、市役所の職員から「還付金があります」といった旨の電話をかける方法。騙し取られたキャッシュカードからは現金50万円が引き出されていたといいます。また、周辺地域では同様のなりすまし電話と思われる報告が多数確認されているほか、総額約200万円の被害が出ています。警察は今回送検した容疑者も犯行に関わっていた可能性があるとみて捜査を続けています。
6月8日には、神奈川県横浜市で同様の手口を使い、キャッシュカードをだまし取った20代男性が逮捕されています。この容疑者は10代の少年と共謀し、役所の職員になりすますことで80代の女性から現金50万円を騙し取りました。なお、警察はこの容疑者の上にも犯行を指示した人物がいるのではないかとして捜査を続けています。

新型コロナウイルスに便乗したなりすまし詐欺も発生

最近は新型コロナウイルスに便乗したなりすまし詐欺も多数発生しています。給付金や助成金の話を絡めた役所職員へのなりすましはもちろん、携帯会社や金融機関の職員、家族になりすましたケースなどさまざまな詐欺が報告されました。国民生活センターの公式サイトでは具体的な相談事例が掲載されるとともに、詐欺被害を防ぐ方法や相談窓口への案内が案内されています。また、厚生労働省の公式サイトでもなりすまし詐欺に警戒するよう呼びかけられています。

なりすまし詐欺への対処法

いきなり電話がかかってきても、相手の言うことを鵜呑みにしてはいけません。知っている名前が出てきても一度電話を切り、こちらから電話を掛け直してください。掛け直すといっても、かかってきた電話番号ではなく、こちらの電話帳や公式サイトに掲載されている電話番号に掛け直さなければいけない点に注意しましょう。
家族の間で合言葉を決める、ナンバーディスプレイや通話録音機能のある電話に買い換えるといった対策も効果的です。もし不審な電話があった場合は、なにかの間違いであっても構わないので、できるだけ早めに警察や消費生活センターに相談しましょう。

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