自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
「アポ電」と呼ばれる犯罪手口はご存知でしょうか。今回はこのアポ電による事件を紹介するとともに、アポ電の概要やアポ電を防ぐ方法について解説します。
6月7日の朝方、神奈川県川崎市にすむ70代女性の自宅に2人組の男が押し入り、刃物のような物を使って現金やクレジットカードを脅し取りました。男2人の見た目は20代くらいで、宅配業者のフリをすることにより室内へ侵入しています。被害者の女性は粘着テープで口を塞がれるなどしたものの、大きな怪我はありません。警察の調べによると、この女性の家には4月の段階で「あなたのクレジットカードが不正利用されている」といった内容の電話があったといいます。今回の事件はアポ電だった可能性があるとみて捜査を進めています。
アポ電とは、強盗に入る前に現金など金目のものがあることを事前に確認し、ターゲットの家に押し入って奪い取る強盗の手口です。過去には首を絞められて殺害された事件、何度も殴りつけられた事件も発生しています。今回の事件で被害者が大きな怪我をしなかったのは、不幸中の幸いといえるでしょう。
また、最近は新型コロナウイルスに関連したアポ電をかけるケースもありました。犯罪者たちは時代の流れにあわせて、さまざまな作り話を語ります。手持ちの現金や資産状況を尋ねる電話があっただけでも「自分は犯罪のターゲットにされているかもしれない」と考えて丁度いいくらいです。いくら警戒してもしすぎることはありません。
そもそも電話に出なければアポ電被害に遭うことはありません。留守電の設定にしておけば、名前や要件を録音しておく必要があるため、証拠を残したくない犯人は犯行を諦める可能性が高くなります。知っている人からの電話であれば、電話番号を確認した上で折り返し電話をしてください。
電話に出ないことが難しい場合は、名前や住所などの個人情報を伝えてしまわないよう細心の注意を払いましょう。犯人たちは警察や役所の職員、知り合いなどを騙って巧みに情報を集めようとします。知らない相手からの不審な質問には絶対に応じてはいけません。
ナンバーディスプレイ機能がある電話であれば、知らない番号には出ないようにするだけでも問題ないでしょう。また、自動録音通話機といった製品も存在します。通話の前に「この通話は録音されています」といった旨のメッセージが流れるため、犯行をためらわせる効果もあります。