自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットとは?
近年、安心した街づくりの一環として自治会や町内会で防犯カメラの設置を行うところもあります。ここでは、自治会・町内会で防犯カメラを設置するメリットについて解説します。 自治会・町内会は地域防犯の役割も担 …
犯罪には様々な手口があり、AI技術の進化に伴ってAIを使った犯罪も増加傾向にあります。まだまだAIは発展途上の分野ですが、さらなる進化を遂げたら悪用される可能性が今以上に高くなるのではないかと懸念されています。
今回は、AI犯罪の種類や実際に起きた事件、AI犯罪から身を守るための方法についてみていきましょう。
AI犯罪には、ディープフェイクの悪用、違法薬物や爆弾といった危険物の製造、パスワードの解析などがあります。
ディープフェイクは、AIを使った音声や映像コンテンツを作成することです。現実と見分けがつかないほどの高いクオリティの表現が可能です。第三者になりきって詐欺をする場合などにも、使われる可能性があります。
生成AIは膨大な情報を学習しているため、違法薬物や爆弾といった危険物の製造に関する情報も保有していることが考えられます。その情報を悪用し、犯罪に使おうとするケースも容易に考えられるでしょう。
パスワードの解析に使われる恐れもないとは言い切れません。パスワードを解析できれば、クレジットカードの不正利用なども可能となります。
続いては、実際に起きたAI犯罪をピックアップしてご紹介します。
1つ目は、ゼレンスキー大統領のフェイク動画です。これは、2022年3月にロシアの偽情報工作が作成されたウクライナのゼレンスキー大統領が、自国の兵士に対して降伏を促す声明を発表した動画のことです。調査でディープフェイクであることが判明しています。
2つ目は、将棋の学生日本一を決める「学生名人戦」で優勝した学生がAIを使っていたという事例です。対局中に離席を繰り返しており、その時にスマホで最善手を検討するAIアプリを使っていました。これは大きな犯罪というわけではありませんが、AIの活用方法を問題視するきっかけになる事例だと言えます。
AI犯罪から身を守るためには、アカウントを保護したり、個人情報を提供しないようにしたりすることが大切です。データの漏洩がAI犯罪の被害に遭うきっかけになるといったパターンもあり得るので、アカウントの情報や個人情報を安易に入力するのは避けましょう。
また、一方的に送られてきたメールやSMSなどの添付ファイル・リンクを開かないようにすることも、被害に遭わないようにするための対策として効果的です。その他にも、データは定期的にバックアップする、ソフトウェアとデバイスは常に最新の状態にする、といった点も意識するようにしてください。
犯罪の手口は進化を続けていて、AIを駆使したものも増加傾向にあります。今後はさらにAIを使った巧妙な犯罪が多くなると予想されるので、身を守る方法は把握しておくべきだと言えるでしょう。